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学校ネット環境が改善、推奨値満たす学校が63.9%に…文科省調査

 文部科学省は2025年度「学校のネットワーク状況に関する調査」の結果を集計し、2026年3月に報告書として公表した。ネットワーク通信速度の推奨値を満たした学校は63.9%、ネットワークアセスメントを実施済みの設置者は71.6%にのぼった。

教育行政 文部科学省
必要なネットワーク速度の確保状況
  • 必要なネットワーク速度の確保状況
  • 必要なネットワーク速度の確保状況
  • ネットワークアセスメントの実施状況
  • (参考)ネットワークの不具合箇所と原因
  • (参考)学校のネットワーク改善に係る取組の例
  • 当面の推奨帯域を満たす学校数
  • ネットワークアセスメントを実施した設置者の割合について
  • 学校のネットワークの状況調査の目的など

 文部科学省は2025年度「学校のネットワーク状況に関する調査」の結果を集計し、2026年3月に報告書として公表した。ネットワーク通信速度の推奨値を満たした学校は63.9%、ネットワークアセスメントを実施済みの設置者は71.6%にのぼった。

 同調査は、GIGAスクール構想の実現に向けたネットワーク環境の改善状況を把握するために実施。公立の小学校・中学校・高等学校・義務教育学校・中等教育学校・特別支援学校の設置者を対象に、「必要なネットワーク速度の確保状況」と「ネットワークアセスメントの実施状況」を調査した。対象校数は計3万1,818校。

 同省が推奨する「必要なネットワーク速度」を確保済みの学校は63.9%(2万318校)で、前回調査(2023年度)から42.3ポイント増と大きく改善した。設置者の34.3%が「通信契約の変更」、38.6%が「学校内ネットワークの改善」に取り組んだことも明らかになった。

 回線別では、固定回線で「当面の推奨帯域」を満たす学校は62.8%(1万9,067校)、モバイル回線で「必要なネットワーク速度(1回線あたり2Mbps以上)」を満たす学校は86.2%(1,251校)だった。

 また、ネットワークアセスメント(現状のネットワークの診断)を実施済みの設置者は、2024年度調査比27.5ポイント増の71.6%(1,299設置者)となり、2026年度末には86.1%に達する見込み。未実施の設置者についても、「速度が確保され体感上の課題がない」「学校の新増築や統廃合の予定がある」など、一定の理由があるケースが大半を占めた。

 GIGAスクール構想の進展にともない、ネットワーク環境は前回調査時から改善傾向にある。かつて高額だった1Gbpsのギャランティ型(帯域保証型)サービスが月額3万~10万円程度で提供されるようになり、10Gbpsのベストエフォート型サービスの普及も進むなど、環境整備の選択肢は広がっている。一方で、ネットワークの不具合は、学校内の機器性能や設定だけでなく、通信契約やISP(インターネット・サービス・プロバイダ)など学校外の要因も含めて多岐にわたることが示された。

《川端珠紀》

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