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次世代HPC・AI開発支援拠点を決定、ポスト「富岳」時代へ

 文部科学省は2025年11月5日、次世代HPC・AI開発支援拠点形成における採択機関を公表した。応募3件の中から高度情報科学技術研究機構を選定。ポスト「富岳」時代を見据え、科学研究分野の持続的発展を目指す。事業予定期間は2029年度までの5年間。

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次世代HPC・AI開発支援拠点形成における採択機関を決定
  • 次世代HPC・AI開発支援拠点形成における採択機関を決定
  • 事業全体の実施体制イメージ(図は2拠点となった場合のイメージ)

 文部科学省は2025年11月5日、次世代HPC・AI開発支援拠点形成における採択機関を公表した。応募3件の中から高度情報科学技術研究機構を選定。ポスト「富岳」時代を見据え、科学研究分野の持続的発展を目指す。事業予定期間は2029年度までの5年間。

 この事業は、スーパーコンピュータ「京」「富岳」を中核とするHPCI(革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)の成果を継承・発展させ、ポスト「富岳」時代に向けた新たな計算科学・AI研究の基盤を整備することを目的としている。

 文部科学省は、7月8日~8月4日にかけて次世代HPC・AI開発支援拠点の公募を実施し、応募のあった3件の中から高度情報科学技術研究機構を採択した。同機構は、計算科学分野の先駆的機関として豊富な実績をもつ一般財団法人。これまで文部科学省主導で構築された「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)」の運営も委託され、代表機関として、関連機関との調整、課題選定や計算資源の確保、利用支援、産業利用の促進などを担ってきた。

 今回の事業では、次世代フラッグシップシステムに導入予定のGPUなど加速装置への対応を含むアプリケーション開発支援を行う拠点を形成。拠点では、大学や研究機関、産業界が連携し、分野横断型のコミュニティ形成を推進。計算科学とAI研究の両面から、科学技術力の持続的発展を目指す。

 事業期間は、2025年度~2029年度までの5年間の予定で、初年度の予算上限は2億8,000万円としている。

《川端珠紀》

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