情報オリンピック日本委員会は2025年11月17日から29日の期間、小中高生向け国際情報科学コンテスト「ビーバーチャレンジ2025」を実施する。対象は小学3年生から高校3年生。期間中であれば参加校が自由に日時を指定でき、各校がコンピュータを使って参加する。参加無料。申込締切は11月10日。
情報オリンピック日本委員会は、国際情報オリンピック(IOI)へ派遣する日本代表選手選考を兼ねた「日本情報オリンピック(JOI)」の開催を中心に、数理情報科学教育の普及・啓発のための事業を展開している。その一環として、2010年から小中高生を対象としたジュニア向けの国際情報科学コンテスト「ビーバーチャレンジ(旧 ビーバーコンテスト)」を開催している。
ビーバーチャレンジは、日本では順位をつけて競いあうことを目的とせず、コンピュータ科学と「Computational Thinking」に関連した親しみやすい問題に取り組むことで児童・生徒・学生がコンピュータ科学に興味を持つきっかけとなることを目的としている。論理的思考力を問う問題も出題されるため、生徒の「考える力」「自分で考えるという意識」を向上させることも期待できるという。
対象は、小学3年生から高校3年生。学年に応じた問題が出題され、「カスター(小学3・4年生)」「ベンジャミン(小学5・6年生)」「カデット(中学1・2年生)」「ジュニア(中学3年生・高校1年生)」「シニア(高校2・3年生)」の5区分で実施。コンテスト時間は、小学校30分、中学校・高等学校40分で、1時間の授業時間内で実施できるようになっている。1問3分程度で解くことを想定しており、問題数は小学校10問、中学校・高校15問。今年度より、中学校・高校の問題数が3問増えている。
参加は学校ごとに申込みを受け付ける形式となっており、生徒個人での申込みはできない。学級・学年単位、希望者だけの参加、放課後の活動などでの参加も可能。参加生徒は、実施期間中にインターネットに接続可能なコンピュータを使ってコンテストに参加。Webブラウザでコンテストサイトにアクセスし、問題を閲覧して解答する。コンテスト中、各参加生徒は1台ずつPCを使える必要がある。なお、同じ学校内で複数日で実施することも可能。
問題は、情報に関する理解、情報の表現、アルゴリズム的思考、コンピュータシステムの利用(サーチエンジン、電子メール、セキュリティ、表計算など)、組みあわせや離散構造、論理パズルやゲーム、ICTと社会など、多様なトピックから、さまざまな難易度の問題が出題される。過去問題は、Webサイト(ビーバーチャレンジ情報ページ)で公開されている。
申込みは、参加を希望する教育機関・団体の教職員が申込フォームから必要情報を入力して手続きすること。申込締切は11月10日。締切日が過ぎたあとでも相談に応じるとしている。実施に関する手順は、申込後に案内される。また、希望する学校の参加者には、情報オリンピック日本委員会から参加証が授与される。
◆ビーバーチャレンジ2025
実施期間:2025年11月17日(月)~29日(土)
対象:小学3年生~高校3年生
参加費:無料
申込方法:学校ごとに申込フォームから申し込む
申込締切:2025年11月10日(月)