2025年4月25日、教育分野における日本最大級の展示会「EDIX(エディックス)東京」が閉幕した。EDIX東京は4月23日から25日までの3日間、東京ビッグサイト南展示棟にて開催。352社が出展した会場内は、連日、多くの教育関係者で賑わっていた。
EDIX東京は、教育に関する製品やサービスが出展する教育総合展。2025年は業務支援、教材・コンテンツ、STEAM教育、ICT機器、教育DX、人材育成・研修、施設・サービスの7つのエリアに分かれている。会場内にはさまざまな製品・サービスが展示され、来場者らは製品を実際に手に取り体験したり、サービスの詳しい説明を熱心に聞く姿が各所で見られた。また、教育の未来を学び、考えるセミナーも多数開催され、多くの来場者がメモを取りながら講演に聞き入っていた。
NEXT GIGAに向けた移行期である今回のEDIXは、GIGA端末をさらに活用していくことを見据えた児童生徒向け、教員向けの最新GIGA端末が数多く展示されていた。各社、GIGA第1期の利用方法や故障などの状況を徹底的に分析し、教育現場の声を新機種に反映。“GIGA端末を使ってみよう”というGIGAスクール構想初期から、より良い活用方法を模索する段階にきているNEXT GIGA。丈夫で使いやすい端末であることはもちろん、学習コンテンツやサポート体制など、各社さまざまな特長を打ち出しており、今後の子供たちの学びの環境がさらにより良いものになるという期待が感じられた。
会場内では、大きな電子黒板、AIを使ったドリルや英会話レッスンなどを多くの来場者が体験。ICTを使って楽しみながら学ぶようすが見られた。3DプリンタやVRゴーグルなど、最新機器も多数展示されており、教育現場での活用事例などが紹介された。
また、校務支援・校務DXに関するブースも多く、DXの重要性と期待の高さがうかがえた。教員の業務効率化や負担軽減を目指す取組みが進む中、校務DXはその重要な一翼を担っている。ブースでは、導入事例の紹介やデモンストレーションなども行われており、来場者らが熱心に聞く姿が印象的だった。
今回、EDIXに出展した活育財団の日野田直彦氏は、「教育現場の働き方改革、DXが進められ、環境が大きく変わっている中、先生たちは不安や戸惑いを感じているように思います。少子化や、私立高校の学費無償化などにより、先生方の危機感は私立学校だけでなく公立学校にも広がっているようです。今後10年で教育は大きく変わるでしょう。その間にさまざまな困難があると思いますが、ピンチはチャンスと捉え、ここに集まった先生方とより良い教育を目指していきたいです」とコメントした。
6月11日から13日には、インテックス大阪にて「EDIX大阪」が開催される予定だ。