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石川県教員採用試験、大学3年生対象拡大

 石川県教育委員会は、2025年度の石川県教員採用候補者選考試験の日程と変更点を発表した。筆記試験は2025年7月19日、実技試験は7月20日、面接試験は8月2日または3日に実施される。出願期間は5月1日から30日までとなっている。今回の試験では、特別選考の対象受験区分が拡大され、大学3年生が中学校教諭等や高等学校教諭等の試験を受験できるようになった。

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石川県教員採用候補者選考試験(令和7年実施)の日程および変更点
  • 石川県教員採用候補者選考試験(令和7年実施)の日程および変更点

 石川県教育委員会は、2025年度の石川県教員採用候補者選考試験の日程と変更点を発表した。筆記試験は2025年7月19日、実技試験は7月20日、面接試験は8月2日または3日に実施される。出願期間は5月1日から30日までとなっている。今回の試験では、特別選考の対象受験区分が拡大され、大学3年生が中学校教諭等や高等学校教諭等の試験を受験できるようになった。

 この変更は、教育現場における人材確保を目的としている。これまで大学3年生が受験できるのは小学校教諭等や特別支援学校教諭等(小学部)のみであったが、今回の拡大により、中学校教諭等や高等学校教諭等、特別支援学校教諭等(中・高等部)も対象となる。大学3年次で筆記試験、実技試験、適性検査を受験し、基準に到達した場合、翌年度の採用試験では面接試験(模擬授業・個人面接)のみが課される。

 さらに、実技試験の内容にも変更が加えられた。小学校教諭等の受験区分では、体育実技が廃止され、理科実技のみが実施される。また、中学校教諭等および高等学校教諭等の福祉および看護における実技試験も廃止されることとなった。

 加点対象についても新たな変更がある。中学校教諭等および高等学校教諭等の受験区分において、特定の教育職員普通免許状を有する者、または2025年3月31日までに取得見込みの者が加点対象となる。具体的には、技術、家庭、福祉、情報の各教科において、他の教科の免許状を有することが加点の条件となる。

 特別選考においても、教育職員普通免許状を有しない受験者を対象とした選考の対象教科が拡大された。これまでの中学校教諭等および高等学校教諭等の看護に加え、技術および福祉が追加された。これにより、特別免許状の授与を前提とした選考が行われる。

 試験の詳細については、2025年4月に公表予定の「2025年度石川県公立学校教員採用候補者選考試験実施案内」で確認できる。

《神林七巳》

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