教育業界ニュース

ディズニー教育ライセンスで広がる学び…文溪堂/世界文化ワンダーグループ/ヤマハ

 世界中の人々を楽しませ、感動と幸福感を届ける世界最高峰のエンターテイメント企業といえば、ウォルト・ディズニー。そのウォルト・ディズニー・ジャパンの主力事業の1つとして注力しているのが、未来を担う子供たちが楽しみながら知的好奇心を満たす学びを実現するLearning事業だ。

教材・サービス その他
PR
ディズニー教育ライセンスで広がる学び…文溪堂/世界文化ワンダーグループ/ヤマハ
  • ディズニー教育ライセンスで広がる学び…文溪堂/世界文化ワンダーグループ/ヤマハ
  • 文溪堂は、UPシリーズやくりかえしドリルなどを開発。UPシリーズは新デザインで登場
  • 教具としては、家庭科ナップザック、エプロンなどを開発
  • 保育園や幼稚園を対象に出席シールや運動会メダル、 タオル、メモボードなど開発。購入した園に対して、ディズニーのお絵かき帳などもプレゼント
  • 乳児保育や、園の進級・入園のお祝いアイデアなど をまとめたPriPriマガジン。保育Diaryも発売開始、書店にも流通
  • ディズニーのキャラクターを題材にした音楽学習の教材
  • 店舗やエンドユーザー向けにおんがくのーとシール、月謝袋など開発

 世界中の人々を楽しませ、感動と幸福感を届ける世界最高峰のエンターテイメント企業といえば、ウォルト・ディズニー。そのウォルト・ディズニー・ジャパンの主力事業の1つとして注力しているのが、未来を担う子供たちが楽しみながら知的好奇心を満たす学びを実現するLearning事業だ。

 日本でも多くの企業がディズニーのライセンスを使い、子供たちがワクワク楽しく学べる商品の開発を行っているが、今回はその中から、子供向け教育商品や学校で扱う教材、教具、そのほか書籍などについても紹介。多様なキャラクターの豊富な素材をフックに、子供たちを魅了してやまないディズニーの魅力をお届けする。

文溪堂

 小学生向けの図書教材や教材教具、児童書や絵本といった市販図書など、幅広い製品を取り扱う教材会社として、120年以上もの間、子供たちの学びと成長を見守ってきた。さらに近年では、学校教育のICT化に対応したデジタル教材の開発や、先生の「働き方改革」をサポートする統合型校務支援システムなどの開発も手掛けている。

小学校の児童・先生のための教材や教具

 ターゲットはおもに小学校の児童と先生。学校現場では「ミッキーのドリルと言えば文溪堂」とすぐに連想できるほど、文溪堂とディズニーのつながりは広く認知されている。ドリルなどの図書教材のほか、小学校家庭科の授業で制作する布教材、裁縫道具を入れるバッグ、小学校の先生が児童に対して使用するスタンプやシールといった教具などがある。

文溪堂は、UPシリーズやくりかえしドリルなどを開発。UPシリーズは新デザインで登場

 「くりかえしドリル」は、約70年以上にわたるロングセラー商品。漢字・計算の1~6年生、各学期すべて絵柄が異なるように多彩なアートを展開し、学習する学年の子供たちに合った楽しい場面や衣装を心がけてきた。ドリル教材は、子供が長期間繰り返し使うため、日焼けしにくい文溪堂オリジナルの「耐光インキ」を使用するなど、商品自体の品質や耐久性にも力を入れている。

 教育現場で1人1台端末が普及したことにともない、「紙」と「デジタル」の良さを生かした新しいドリルとして、2023年度に「計算UP」を制作した。2024年度には、新たに「漢字UP」「英語UP」を発刊。この3つを「UPシリーズ」として、2024年度からディズニーキャラクターを使用する。デジタルを活用することで学びが広がるイメージを表現するため、奥行きのある風景や未来感のあるキャラクターの衣装などにこだわっている。

「ミッキーのドリル」は子供たちに大人気

 先生が新学期にミッキーのドリルを子供たちに配ると、初めて教材を手にした子供たちが「ミッキーのドリルだ!」と喜んでいる姿を目にすることが多い。教材の表紙に誰もが知っているキャラクターが入っていることで、子供たちがやる気をもってくれるきっかけにもなっている。教材の中身のデザインにもミッキーマウスや仲間たちをたくさん登場させることで、漢字や計算を学習する際、子供たちは親しみをもって楽しく学習することができる。

 また、子供たちが小学校で、さまざまな教科書や教材を使用する中、ほかの教材と明確に区別がつき、子供の記憶に残りやすいというメリットもある。先生方からは、特に低学年の子供に「ミッキーのドリルを出そうね」と声かけすれば、机の上に出してスムーズに学習に入ることができると好評だ。

 ディズニーの裁縫バッグや家庭科布教材などは「いかにも教材」というイメージを払拭し、「イマドキの学校現場の教材って、こんなにおしゃれ!」と、SNSなどでもたびたび話題になっている。大人になってからも長く使えるようなデザインで、保護者からの支持も高い。

教具としては、家庭科ナップザック、エプロンなどを開発

ディズニーだから頑張れる

 ディズニーのキャラクターは100年もの間、世界中の大人から子供までたくさんの人に愛されている。学習シールの中には、ディズニーキャラクターが「たいへんよくできました!」「よくがんばったね!」と褒めてくれるものがあり、次も頑張ろうと学習の意欲が高まる。大人も子供も夢中になれるディズニーだからこそ、教育の場でも広く受け入れられているのだ。

ユニバーサルデザインにも注力

 文溪堂では、テストやドリルなど教材のユニバーサルデザイン対応への取組みを段階的に進めている。ユニバーサルデザインと言っても、ビジュアルデザインだけでなく、テストや紙面の構成、色彩、書体など、その対応範囲は多岐にわたる。デザインは現在、会社として注力しているテーマでもあり、今後も全体の構成や設計まで力を入れ、「すべての子供たちに優しい教材」の提供を目指す。

一貫した思いは「子供たちのために」

 「子供たちのためになる教材を」という考え方は、どんなものを制作するときも文溪堂として一貫してもち続けている概念。「きみの手に、みらいの夢を。」というスローガンのもと、これからも細やかな部分まで配慮した質の高い教材を子供たちに提供すべく、ディズニーとともにさまざまな展開を考えていきたいという。

 文溪堂の教材、教具は書店での店頭販売や個人への直接販売はしておらず、全国の小学校への販売に限られている。

世界文化ワンダーグループ

 家庭画報を発行している世界文化社のグループ会社。全国の幼稚園・保育園・認定こども園に向けて、園内で使用するさまざまな商材を地域ごとの販売店より直接販売している。オリジナルで開発する商品とメーカーから仕入れて販売する商品があり、折り紙やクレヨンのような小さいものから、椅子や机、園庭の大型遊具まで多岐にわたる。

 もともと出版社のため、書籍に定評があり、「ワンダーランド」「ワンダーブック」「ワンダーえほん」といった歳児別月刊絵本やおはなしの絵本、保育現場で役立つアイデア満載の保育者向け情報誌「PriPri」、保育業界初の発達支援の定期誌「PriPriパレット」などの雑誌も発行している。保育現場のニーズに寄り添った「保育ダイアリー」も現役保育者たちと共同開発した。

園児に向けた多彩な商品

 園に通う子供たちがメインターゲットとなるため、0歳~6歳を対象とした商品を数多く開発している。ディズニーキャラクターを使用した商品には、保育園・幼稚園の子供向けの「出席ノート」「出席シール」「お誕生カード」「食器類」「運動会メダル」「絵合わせカードゲーム」「タオル」「メモボード」などがあり、思い出に残る唯一無二の商材として喜ばれている。お誕生日向けのバースデープレートは、1~6の数字が入ったものを用意。年齢や数字に興味をもつ園児にあわせた商材となっている。

保育園や幼稚園を対象に出席シールや運動会メダル、 タオル、メモボードなど開発。購入した園に対して、ディズニーのお絵かき帳などもプレゼント

 保育者を対象とした商材は、「PriPri」「PriPriパレット」など書籍類が中心。保育者向けのエプロンやウェアなども扱っている。

乳児保育や、園の進級・入園のお祝いアイデアなど をまとめたPriPriマガジン。保育Diaryも発売開始、書店にも流

ディズニーグッズは保護者にも好評

 登園時にシールを貼る「出席ノート」は、「ミッキーのページを開いてみようか」「今日はミニーちゃんのシールを貼ってみる?」など、子供とのやり取りがスムーズに行えると保育者から好評。単に出欠の記録だけでなく、カレンダーの成り立ち、1週間の決まりを学ぶためのツールにもなっており、ディズニーキャラクターを使用することで、保育者と子供たちでやり取りができることが日々の保育の質の向上につながっている。

 運動会メダルは、一般市場に類似の商品が売っていないこともあって大人気商品。運動会当日メダルをもらった子供たちが誇らしいようすだったと園から話を聞く機会も多く、運動会への頑張りにつながり、自宅に持ち帰ったあとの保護者からも好評を得ている。年号入りのタイプも用意しており、兄弟姉妹で年号違いのメダルを大切に保管しているという声を聞くことも。保護者にとっても安心できる、親しみのあるキャラクターが幼児教育に役立っている。

子供の創造性や意欲を育む

 「出席ノート」では、「今日はミッキーのシールを貼ったよ!」「今月はトイ・ストーリーの絵だ!」など、家に帰ったときに保護者との会話が広がるきっかけにもなっている。シールを貼りたいという気持ちが登園の意欲を育て、友達と同じものを持っているという仲間意識を生むきっかけにもなる。おなじみのキャラクターのシールということもあり、同じキャラクターを続けて貼る、曜日でキャラクターをそろえて貼るなど、シールをどのように貼るのかに考えをめぐらせ、子供たちの創造性や意欲を高めてくれる。

 このほか、神経衰弱のような絵合わせカードゲームの商材も作っており、親しみのあるディズニーのキャラクターを使用することで、子供たちの取り組む意欲が期待できる。

新鮮なデザインに工夫

 市場の流行なども踏まえながら、園という教育現場の特性を鑑みて商品作りをしている。キャラクターの個性と商品の特性が一致するように心がけているほか、同じアイテムで絵柄を変えて毎年新商品を出す商材が多いため、新鮮なデザインになることを一番に考えている。また、店頭販売ではなく、カタログ掲載したものから選んでもらうことも多いため、カタログ映えも考慮している。

これからも魅力的な商材を

 ディズニーキャラクターを使用して商品作りができることは、顧客に喜んでもらえるだけでなく、企画側の喜びでもあり、販売する販売店の営業担当者にとっても魅力にあふれている。「ワンダーの営業でよかった。園の先生、子供たちに喜んでもらえた」という声を聞くことも多々ある。今後もより魅力的で市場にない楽しい商材を作っていきたい。

 商品を希望の場合は、世界文化ワンダーグループ営業担当へ(03-3262-5128)。雑誌「PriPri」「PriPriパレット」や「保育ダイアリー」は、書店などでの購入も可能。

ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス

 音楽事業を幅広く手掛けるヤマハグループのソフト事業会社として2017年に設立。ヤマハ音楽振興会から独自事業として1994年に設立されたヤマハミュージックメディアの社名が変わり、現在に至る。楽譜や教材、書籍、雑誌などの出版事業のほか、音楽配信、音楽出版やアーティストマネジメント、コンサート制作などを行っている。

音楽教室の先生が使いやすい教材やグッズ

 ディズニーのキャラクターを題材にした音楽学習の教材やグッズなどを制作・販売している。3歳ごろの幼児から大人までのさまざまな年齢層に向けて、使用目的に合ったキャラクターに登場してもらっている。

 教材には、「バイエル」や「音楽ドリル」などのピアノレッスンの導入教本「ミッキーといっしょ」シリーズがある。「ミッキーといっしょ」教則本シリーズは50点あり、幼児から小学生に至る成長に合わせたカリキュラムで展開している。ピアノなどの音楽レッスンをする指導者が、自身の音楽教室などで使える「五線ノート」「月謝袋」「レッスンシール」といった音楽文具も多数発売している。「ミッキーマウス」をはじめ、「くまのプーさん」「トイ・ストーリー」「ディズニープリンセス」「ラプンツェル」「ディズニーツムツム」など、さまざまな作品やテーマの商品があり、指導者は生徒に合わせて選べるようになっている。

ディズニーのキャラクターを題材にした音楽学習の教材
店舗やエンドユーザー向けにおんがくのーとシール、月謝袋など開発

ディズニーのキャラクターで音楽を楽しんで

 教材や文具にディズニーのキャラクターが登場し、ディズニーの世界観が加わることで、音楽を学んでいる人がより楽しい気持ちで取り組めるようになる。たとえば、これからピアノを始める子供にとって、大好きなミッキーマウスといっしょに学べることは、音楽の世界をより親しみや楽しみと結びつけられる。 そして、音楽の先生が生徒に対して、何かができたり理解が進んだりしたときに「ごほうび」としてディズニーキャラクターのシールをノートに貼ってあげることで、生徒は「もっとディズニーのシールを集めたい」と思い、音楽に前向きに取り組むきっかけにもなる。

 また、生徒は、日々の計画や自分の目標などをお気に入りのディズニーキャラクターデザインのレッスンノートに記入したり、レッスンの記録にシールを貼ったりすることで、自分で計画を立てて練習を継続する力などが身に付く。さらにキャラクターを通じて、音楽の指導者と生徒、あるいは親子のコミュニケーションも広がる。音楽の上達には日々の継続が不可欠だが、大好きなディズニーのキャラクターを通じて、レッスンや学習を楽しく感じてもらうことで、継続的に音楽に向き合うことが期待できる。

学びとしての「音楽」が与える効果

 かつては、多くの家庭にピアノなどの楽器があり、音楽は習い事の定番だったが、昨今は世の中の趣味が多様化し、音楽も数多くある習い事の選択肢の1つという位置づけになっている。一方、学びとしての音楽は、これまで多くの研究から、子供から大人まで数々の効果が期待できることがわかってきている。

 たとえば、子供は楽譜を見て自分の力で演奏し、音を聴くことで、脳の視覚・聴覚・触覚に関わる部分を広く使うことになる。先生と生徒、親子、演奏者と聞き手のコミュニケーションにもなり、音という「かたちのないもの」から「音楽」をイメージし表現する経験を通じて、自ら考えて答えを見つける力を育てることにもなる。ほかにも、目標に向かって努力を継続する力や先生に対する礼儀なども身に付けられ、楽譜というグローバル言語や、歴史や文化など幅広い知識も音楽を通じて学ぶことができる。

 文部科学省は、2020年から学習指導要領で「生きる力」を定義しており、身に付けるべき3つの柱に「知識および技能」「思考力、判断力、表現力」「学びに向かう人間性等」をあげている。音楽を学ぶことはこの3つの柱を育み、豊かな創造性を生み出す、まさに「生きる力」を学ぶといえる。

ターゲットに寄り添うデザイン

 教材や文具のターゲットに合わせてアートの選定などを行っている。同じキャラクターでも時代によって少しずつ流行が変わっていくため、その時代ごとに受け入れられやすいアートを選ぶようにしている。文字の書体や大きさ、色合いなども、読みやすさや使いやすさを検討し、ディズニーの世界観と合っているか、ターゲットに寄り添っているかなどまで意識しながらデザインしている。

春のディズニーフェアも

 3月から5月にかけて「春のディズニーフェア」キャンペーンを実施予定。子供のピアノ導入教本「ミッキーといっしょ」のバイエルシリーズ(約50点)、ミッキーフレンズやプリンセス、ディズニーツムツム、くまのプーさんたちの音楽文具シリーズ(約70点)の注文に応じた店頭販促物を用意し、楽器店の春需要期拡売を応援する。

 商品は全国の楽器店(ヤマハ特約店)で買い求めることができるほか、インターネット通販でも購入できる。商品の取扱いについては、ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスまで。

ウォルト・ディズニー・ジャパン 

Publishing/Digital Experiences Learning事業担当者からのコメント 

 「子供たちの学びが多様化し、さらに時代の加速度的な変化に伴い、大人になっても一生学び続ける時代にあって、ディズニーの強みは、未就学から大人の学び直しまで、ターゲットに合わせて使える豊富な素材を保有していることです。子供たちが虜になるディズニーのキャラクターを使ったこのような教具や教材を、より多くの保育園・幼稚園や小学校、あるいは習い事の場で、子供たちが幸せに、そして楽しく好奇心あふれる日々を過ごせるようなツールとしてぜひご活用いただければと思います。ウォルト・ディズニー・ジャパンは、さまざまな事業者様と共に、子供も大人も楽しくワクワク学び続けられるような教育商品開発を目指して参ります」

文溪堂世界文化ホールディングス:グループ会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスウォルト・ディズニー・ジャパン

(C)Disney

《奥山直美》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top