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スタディプラス「未来の教室」実証事業…教育データ一元化検証

 スタディプラスは2022年12月26日、9月に採択が決定した経済産業省の「未来の教室」実証事業の実施概要を公表した。「Studyplus for School」導入校において、個別最適な学びの実現に向け教育データの一元化および利活用に関する調査・検証を行う。

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スタディプラス「未来の教室」実証事業の概要発表
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 スタディプラスは2022年12月26日、9月に採択が決定した経済産業省の「未来の教室」実証事業(「教育データ利活用」に関するテーマ)の実施概要を公表した。「Studyplus for School」導入校において、個別最適な学びの実現に向け教育データの一元化および利活用に関する調査・検証を行う。

 経済産業省が進める「未来の教室」は、さまざまな個性の子供たちが未来を創る当事者(チェンジメイカー)に育っていく学習環境を構築するために、「学びの自律化・個別最適化」「学びの探究化・STEAM化」「新しい学習環境づくり」の3つを柱に、2018年度より取り組んでいる実証事業。

 そのうちの「学びの自律化・個別最適化」の実現に向けたロードマップでは、生徒がEdTechを活用して学習計画と学習ログをもとに自己調整学習を行う未来が示されている。

 スタディプラスは今回、提供する「Studyplus for School」を通じた実証事業に取り組む。「Studyplus for School」は、生徒と先生を学習管理アプリ「Studyplus」でつなぎ、生徒の日々の学習ログを先生が見守り助ける、教育機関向けの学習管理プラットフォーム。市販のデジタル教材との連携や自作の単語帳等、あらゆる教材での学習記録を付けることができ、生徒たちの学習状況の一元管理を可能にする利便性から、現在、学校や学習塾等約1,500校以上で導入されている。

 実証事業では、学習計画と学習ログをもとに生徒が自らの学習進捗にあわせて学習する、個別最適な指導・学習のユースケース創出を目指す。実現に向けて、複数のEdTechサービスを活用した学習進捗状況の連携方法や、統合管理可能な学習管理システムを指す「LMS」へのデータ連携における学校内外での課題等の調査・検証を進める。

 実証事業の対象は、クラーク記念国際⾼校・横浜⻘葉キャンパス(神奈川県)や⽯川⾼校(福島県)等、「Studyplus for School」を導入している学校および民間教育機関に通う生徒。複数のEdTechサービスをLMS(Studyplus for School)に連携し、サービスを横断した学習計画策定および学習進捗を把握し、検証を行う。

 対象の教育機関からは、「さまざまな独立した学習ツールを担当者が何とかつなげて指導をしている実情の中、生徒の学習ログの確認から学習管理まで一体化できることは、すべての先生がICTを活用していくために非常に大切なこと。実証を通して、生徒の学びの効率化と、指導を行う教員の負担軽減等を期待しています」とのコメントが寄せられている。

 実証事業の結果は、2023年3月に報告予定。


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《畑山望》

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