早稲田大学は2025年12月5日、日本語を未習得の留学生を対象に、一定の学費負担を求める方向で検討を進めていると発表した。英語対応が可能な職員の雇用など、環境整備に多額の費用がかかっていることが理由で、導入時期など詳細は未定としている。
日本学生支援機構によると、早稲田大学の外国人留学生の受入れ数は、2024年5月1日時点で5,562人にのぼり、国内の大学でもっとも多い。
早稲田大学の田中愛治総長は12月5日、Webサイトで「早稲田大学で学ぶ海外からの学生に対する学費等に関する考え方」と題したコメントを発表。日本語を未習得の留学生を対象に一定の学費負担を求める方向で検討を進めていることを明らかにした。ただし、現在早稲田大学に在籍している学生には適用しない方針としている。
理由は、英語で対応できる職員の雇用や、日本語を学ぶための環境整備のために多額の支出が発生していることをあげている。一方で、「どのような形にして、いつ決定するか、いつ導入するかも未定」としており、今後、慎重な検討を続けていく考えを示した。
外国人留学生の学費の値上げについては、東北大学が2027年度の入学者から、学士課程および大学院前期2年の課程・修士課程で予定。現行の53万5,800円から90万円に引き上げることを発表している。








