FLLは1998年にアメリカのNPO団体FIRSTとデンマークのレゴ社によって始められ、現在では世界110か国で開催されている世界最大級規模の大会。小学1年～3年を対象とした「FLL Explore」と、小学4年～高校1年を対象とした「FLL Challenge」のカテゴリーがあり、小学低学年から高校生まで継続してハンズオンでのSTEAM活動ができる仕組みとなっている。
科学技術と創造力で「社会課題の解決を目指すプロジェクト学習」となっている点が特徴で、「SDGsの17の目標」に親和性のある大会テーマを解決する「探究プロジェクトプレゼンテーション」と、コーディング・ロボット工学・論理的思考・創造力・プレゼンテーション・チームワーク等の幅広いスキルや社会性を育める「ロボットゲーム」で競技が構成されている。
FIRST Japanが参加校を募集するFLL学校チャレンジは、FLLの国内での普及と小中学校でのSTEAM教育・探究学習の普及・貢献を目的としたチャリティープログラム。「FLLに参加してみたいが予算不足と指導者不在で参加が難しい」という全国の小中学校からの多くの声に応えることをきっかけに2017年に始まったもので、参加校にはレゴ社のロボットキットやFLLセットの無償提供、教員向け講習会の実施等を行い、予算・教材・指導者不足の学校でもSTEAM教育・探究学習に取り組める学習環境を複数年にわたり提供する。
これまでに全国から35校が参加、公立小学校が世界大会に出場するという快挙もあった。2022年度は、The LEGO FoundationとFIRST Japanのオフィシャルスポンサーの支援により実施される。
FLL学校チャレンジへの参加校は、学内でチームを作り、FLLのカリキュラムに沿って3～4か月間のSTEAM×探究学習の活動に取り組んだうえ、活動の締めくくりとして予選大会に出場（大会出場せず学内でミニFLL大会を開催することも可能）。FLLの活動を通じて、プログラミングを含むSTEAM全般・探究学習・協働学習・プレゼンテーション・チームワークといった幅広い学習体験を子供たちに提供することができる。
FLLの2022年度の大会テーマは「エネルギー」。地球温暖化を踏まえて社会のエネルギーのあり方を再考するもので、2022年8月3日に詳細が発表されて世界的に新シーズンがスタートする。日本国内では12月の予選大会と2023年2月の全国大会が開催される他、世界数か所では世界大会も予定されている。
FLL学校チャレンジの応募を含むFLL紹介イベント「FLL説明会＆ワークショップ」を7月27日（東京）と7月31日（大阪）に開催する。
◆FLL学校チャレンジ
募集期間：2022年7月13日（水）～8月20日（土）
募集対象：全国の小中学校（国公私立問わず）
採択数：FLL Challenge（小学4年～高校1年）10校、FLL Explore（小学1年～小学3年）10校
採択方法：申込フォームでの提出内容・その他で総合的に選考
採択校発表：2022年8月23日（火）
応募方法：申込フォームより申し込む
◆FLL説明会＆ワークショップ
日時：【東京】2022年7月27日（水）13:30～17:00、【大阪】7月31日（日）13:30～17:00
会場：【東京】科学技術館（東京都千代田区北の丸公園2-1）、【大阪】大阪教育大学天王寺キャンパス（大阪府大阪市天王寺区南河堀町4-88）
定員：各会場24名
対象：学校教員・教育委員会・自治体職員（子供行政・地方創生・地域振興関連）
※一般企業、私塾関係者、学生は対象外
参加費：無料
申込方法：申込フォームより申し込む
