富山県立高校の再編に向けた「新時代とやまハイスクール構想検討会議」が2026年10月16日に開かれ、富山西、伏木、大門の3校を2029年度より募集停止することを第1期設置方針(修正案)で示した。
富山県では、少子化に対応しながら特色ある教育環境を充実させることを目的に、県内の全日制県立高校を2026年度の34校から、2038年度ごろに20校程度へ再編する計画の検討を進めている。
第1期(2029年度/令和11年度)では、県中央部の4エリアに新たな高校を設置する。「グローバルハイスクール」は富山高校の校舎・敷地を活用し、探究活動や英語による発信力を磨く教育を展開する。1年次は全員が英語授業や探究活動を履修し、2年次からは40~80人程度のグローバルコースを設ける。
「未来探求ハイスクール」は、得意分野を生かすタイプ1と、興味・関心に応じて進路を探すタイプ2の2種類を設置する。タイプ1は県東部が富山商業高校、県西部が高岡商業高校の校舎・敷地を活用。スポーツ、芸術、情報、商業などの専門分野にAIやデータサイエンスを組み合わせた学びを展開する。卒業に必要な単位数を74単位とし、午前授業のみの日を週1~4日設けるなど、学外活動や自分の興味を深める時間を確保する。
タイプ2は県東部が滑川高校、県西部が小杉高校の校舎・敷地を活用する。多様な選択科目を通じて興味・関心に応じた進路を描ける学校とし、総合学科としての開設も視野に入れる。タイプ1と同様に卒業に必要な単位数を74単位とし、学外での学びや個別最適な学習に充てる時間を設ける。
この再編にともない、富山西、伏木、大門の3校は2029年度から募集停止となる。富山西高校の教育実績や多様な選択科目、部活動などは富山商業高校の敷地を活用する未来探求ハイスクールへ、伏木高校の環日本海諸国との交流や国際理解学習は高岡商業高校の敷地を活用する未来探求ハイスクールやグローバルハイスクールなどへ継承・発展させる。大門高校の富山県立大学との連携や地域連携プログラムは小杉高校の敷地を活用するタイプ2へ、情報コースの学びはタイプ1へ引き継ぐ方針。
「新時代とやまハイスクール再構築ガイドライン(修正案)」では、再編の全体計画も示された。2026年度の34校、募集定員5,926人に対し、第1期の2029年度は31校、募集定員5,500人程度とする。第2期は2033年度ごろに26校程度とサテライトキャンパスなど、第3期は2038年度ごろに20校程度とサテライトキャンパスなどを配置し、募集定員はそれぞれ5,000人程度、4,200人程度とする計画だ。
ガイドラインでは、県内初の公立中高一貫教育校を第2期のSTEAMハイスクールとして設置し、高岡高校の敷地を活用する方針も示された。また、第3期の総合選択ハイスクールは呉羽高校の敷地と隣接する富山市舞台芸術パークの一部を活用する。市・町に1校のみの県立高校については、地域共創ハイスクールとして維持・発展を図ることとし、上市高校と雄山高校は第1期の募集停止の対象としない。
募集停止校では、在籍する生徒が卒業するまで教員の確保や部活動支援を行い、学習環境を維持する。使用しなくなる校舎・敷地の活用については、地元市町村の意向を考慮して検討・協議を進める。学校名や募集停止校の同窓会の取扱いについても、今後検討するとしている。
第1期に関する具体的な計画やおもな検討事項は、2027年中を目途に取りまとめられる予定。











