関芳弘文部科学大臣は2026年10月27日の記者会見で、総務省「不登校等のこどもの健康診断に関する調査」の結果を踏まえ、不登校の児童生徒にも健康診断の受診機会が確保されるよう、仕組みを整える必要があるとの認識を示した。健康診断の重要性を伝える資料の作成や、学校医の医療機関で受診できる事例の紹介などに速やかに取り組む方針だ。
総務省は、文部科学省を含む関係省庁に調査結果を通知。調査対象校のうち、不登校の中学生の19.9%が学校健診の全科目を未受診だったことなどを受け、文部科学省に対しては、児童生徒や保護者が健康診断の重要性を認識できるよう、資料を作成して周知啓発を図ることを求めた。また、学校医が経営または勤務する医療機関での受診を可能としている例の紹介などを通じ、取組みの普及に努めることも求めている。
関大臣は、これらの取組みを速やかに進める考えを表明。文部科学省では現在、有識者会議を開催し、教育関係者や医療関係者の意見などを踏まえて議論していると説明した。健康診断を受けることができなかった児童生徒などの健康管理のあり方について、検討を進める。
このほか会見では、夜間中学を題材とした11月6日公開予定の映画「星の教室」とのタイアップも発表した。作成したポスターを全国の自治体に配布し、夜間中学のほか、図書館や公民館など、地域の人々が訪れる施設にも掲示する予定。さまざまな事情で義務教育を十分に受けられなかった人々の学びの場となる夜間中学について、設置促進や充実に向けた各地域の取組みを支援するとともに、周知広報を進める。
また、早期から研究に挑戦する学生への支援にも言及した。10月25日に開催された「学生アイデアファクトリー2026」の最終発表会を受け、研究に親しみ、研究を深め、仲間と切磋琢磨する機会の提供は、将来の科学技術・イノベーションを担う人材の意欲や能力を高めるために重要だと説明。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)支援事業などを通じ、科学技術に意欲・能力を有する児童生徒を応援する取組みを幅広く推進する考えを示した。







