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ロボット×探究「FLL学校チャレンジ」8校募集

 青少年科学技術振興会 FIRST Japanは、2025-2026年シーズンの「FLL学校チャレンジ」の参加校募集を開始した。

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FLL学校チャレンジ2025
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 青少年科学技術振興会 FIRST Japanは、2025-2026年シーズンの「FLL学校チャレンジ」の参加校募集を開始した。FLL学校チャレンジは、世界110か国以上で実施されるロボット競技と探究プレゼンテーションの教育プログラム「FIRST LEGO League(FLL)」を、日本の小中高チームが参加できるよう支援する取組み。

 参加チームには、レゴ社のロボットキットやFLL教材の無償提供、教員向け講習会を実施し、FLLを通じたSTEAM探究学習を実践できる環境を提供する。予算・教材・指導者不足によりFLLへの参加が難しい学校でも、探究学習・プログラミング教育の一環として、新たな学びの機会を得ることができる。

 FLL学校チャレンジは、より多くの子供たちにSTEAM探究学習の機会を提供することを目的としたチャリティープログラム。2017年に開始され、経済的な理由や設備・指導者不足によりFLLに挑戦できなかった学校を支援してきた。これまでに全国50校以上が参加し、児童・生徒がレゴを活用したロボット製作やプログラミングに挑戦しながら、創造力・問題解決力・チームワークを育んでいる。

 FLLは、世界110か国以上で実施されているロボットとSTEAM探究学習の国際大会。児童・生徒がチームを組み、ロボット製作・プログラミング、探究プレゼンテーションを通じて実社会の課題解決に挑戦する。また、大会では毎年、世界が直面する社会課題が設定され、SDGsと深い親和性を持つテーマが採用されるのも特徴である。

 FLLのカテゴリーには、FLL ExploreとFLL Challengeがある。FLL Exploreは小学1年生から小学4年生を対象に、毎年変わる大会テーマを調べ、チームの提案アイデアをレゴでモデルとして表現する。FLL Challengeは小学4年生から高校1年生を対象に、レゴ SPIKEプライムを活用し、ロボットを設計・プログラミングし、フィールド上のミッションをクリアするロボット競技に挑戦する。

 FLLは、各学校の状況に合わせた柔軟な形で実施できる。実際の導入事例として、放課後クラブの一環として実施する例や、コミュニティスクールと連携し地域コーディネーターや保護者が協力する例がある。また、総合的な学習の時間で全員参加する例や、科学部の活動としてFLLを導入する例もあるという。

 FLL学校チャレンジ2025では、全国から最大8校を募集する。選考は学校のSTEAM教育導入の意向・必要性、学校・地域のSTEAM教育環境、導入後の継続的な活用可能性を考慮し、審査制で行われる。応募は書類選考により採択され、先着順ではない。応募が多数の場合、締切日前に募集を終了する可能性があるため、早めの応募が推奨される。採択結果は2025年4月28日までにメールで通知される。

 応募方法は、Webサイトの「FLL学校チャレンジ2025 申込みフォーム」より行う。応募締切は2025年4月26日を予定している。問い合わせは、青少年科学技術振興会 FIRST Japanまで。

《吹野准》

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