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高校の3割が短縮授業や分散登校…文科省調査

 文部科学省は2021年9月17日、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた新学期への対応等に関する状況について、第2回調査結果を公表した。9月13日時点で短縮授業または分散登校を実施している割合は、高等学校と中等教育学校で3割を超えた。

教育行政 文部科学省
9月13日時点の学校の運営状況別設置者数
  • 9月13日時点の学校の運営状況別設置者数
  • 8月以降の夏季休業の延長または臨時休業の実施(予定)日数
  • 8月以降の短縮授業または分散登校の実施(予定)日数
 文部科学省は2021年9月17日、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた新学期への対応等に関する状況について、第2回調査結果を公表した。9月13日時点で短縮授業または分散登校を実施している割合は、高等学校と中等教育学校で3割を超えた。

 文部科学省では、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた新学期への対応等に関する状況について、9月7日に第1回調査結果を公表している。今回、9月9日決定の緊急事態宣言期間の延長等を受けた状況を継続的に把握するため、9月13日時点の状況を調査した。

 調査対象は、公立の幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校を所管する教育委員会。回答した学校の設置者数は、幼稚園630、小学校1,647、中学校1,635、義務教育学校101、高等学校144、中等教育学校19、特別支援学校106。

 夏季休業の延長または臨時休業を実施している割合は、幼稚園5.4%、小学校3.2%、中学校3.7%、義務教育学校8.9%、高等学校4.2%、中等教育学校5.3%、特別支援学校2.8%。いずれの学校種でも第1回調査時の半分以下に減少している。8月以降の夏季休業の延長または臨時休業の実施(予定)日数の平均は、幼稚園9.9日、小学校6.8日、中学校6.9日、義務教育学校9.5日、高等学校7.1日、中等教育学校7.0日、特別支援学校8.3日。

 短縮授業または分散登校を実施している割合は、幼稚園6.3%、小学校11.8%、中学校11.6%、義務教育学校7.9%、高等学校30.6%、中等教育学校36.8%、特別支援学校17.9%。実施(予定)日数の平均は、幼稚園9.4日、小学校10.7日、中学校10.6日、義務教育学校8.9日、高等学校15.8日、中等教育学校18.0日、特別支援学校13.1日だった。

 都道府県別では、茨城県で夏季休業の延長または臨時休業を実施している割合が高く、幼稚園81.5%、その他の学校種100%だった。短縮授業または分散登校をしている割合は、首都圏や福岡県等で高い傾向にあった。
《奥山直美》

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