IKIRUは2021年3月、20年以上の歴史を持つ小学生向け起業家教育プログラム「BizWorld」の日本導入を開始した。会社の立ち上げから株の売買、会社経営まですべてを体験できるプログラムで、6月13日には第1期講師募集に向けた説明会をオンラインで開催する。 「BizWorld」は、アメリカシリコンバレーの有名投資家・Tim Draper(ティム・ドレイパー)氏が、自分の娘に「起業家ってどんな仕事?」と聞かれたのをきっかっけに開発した小学生向けの起業家教育プログラム。小学生でも、起業から資金調達(ベンチャーキャピタルや投資家へのピッチ)、マーケティング財務まで会社経営のすべてを体験することができ、世界100か国以上で導入され、68万人が受講している。IKIRUは3月にBizWorld.orgの日本代理店として独占契約し、日本での導入を開始した。 従来日本で実施されてきた起業家教育プログラムは、アイデア出し・プレゼンがおもな内容で、実際にどのようにビジネスを進めていくのかという学びの機会が少ないものだったという。BizWorldは、起業からビジネスプランの作成、資金調達、マーケティング、販売まで、会社経営のすべてを体験することが可能。仮想通貨・仮想株を使って会社経営に挑戦する。 財務諸表の管理や株の売買も体験でき、自社株式の売却と銀行融資のどちらが良いかを検討する等、会社経営の複雑な決断をしていくことでクリティカルシンキングを養う。さらに、起業家的非認知能力の向上や21世紀スキルの向上等、職業体験の枠を超えた学びと子供たちの成長が期待できるプログラムになっている。 学校教育への導入を前提に作られているため教師向けのマニュアルが豊富に用意されており、日本では高知県の土佐塾中学・高等学校が初導入。4月より本格運用を開始し、3年間を通してBizWorldプログラムを英語で学習し、世界に羽ばたく人材育成を目指している。 プログラムは、「起業家精神とビジネス基礎」の他、「映画作成を通じてマーケティング」「投資とクリティカルシンキング」「社会課題解決とアクション」の4つを用意。推奨年齢は10~15歳で、小学生だけでなく高校生まで幅広く学ぶことができる。英語、日本語のどちらでも提供可能。 今後は、自治体、学校法人、塾等への提供を進める他、「BizWorld」の認定フェローとして子供たちにアントレプレナーシップを教えることのできる講師の育成を目指す。7月の第1期講師育成講座の開講にあたり、6月13日にオンラインの説明会を開催する。詳細はWebサイトで確認できる。◆BizWorld Japan 認定フェロー講座 第1期募集説明会日時:2021年6月13日(日)10:00~11:30形式:オンライン開催(Zoom)参加費:無料申込方法:Peatixの当該イベントページから申し込む