小学生のための探究学習塾「RAKUTO」を運営するらくとは2021年5月より、NTTが提供するソーシャルVR「DOOR」を使用した小学生向けの探究オンライン授業を開始した。より臨場感のある、双方向性の強い授業を展開していく。 DOORは、NTTが2020年11月にリリースした3D空間型オウンドメディア。withコロナの新たな生活様式等を踏まえ、ソーシャルディスタンスの確保と、経済活動の活性化を両立させるリモートワールド(分散型社会)の世界観を体現している。 小学生向けの探究授業を行う学習塾「RAKUTO」は5月から、NTTが提供するソーシャルVR「DOOR」を低学年向けオンライン授業「HOPクラス」(6~9歳対象)と「STEPクラス」(8~10歳対象)に導入。4月には、DOORにRAKUTOのVR広報ルームがオープンした。 RAKUTOでは、新型コロナウイルス感染拡大にともない、2020年4月の緊急事態宣言発令直後からオンライン授業と対面授業を実施。生徒が自発的・積極的に授業参加しやすいアクティブ・ラーニングの授業デザインを取り入れ、低学年でも120分(HOPクラス)の長時間授業で集中力を欠きにくいオンライン授業を実施してきたが、オンライン授業は自宅で授業が受けられる手軽さがある一方で、対面授業に比べて集中しにくい側面もあり、特に低学年層の保護者から不安の声があがっていた。 今回、DOORを使用することでより一層「その場で授業を受けている」臨場感を演出し、授業の場を立体的に、子供の想像力をかき立てるようなデザインに仕上げた。VR空間を取り入れることで「一面の海に囲まれて魚の一生を学ぶ」「星々が輝く大宇宙に浮かびながら太陽系を学ぶ」といった、リアルの教室でさえも実現が難しい教室空間の演出が可能になる。教科書に書かれたモノクロの文体だけでは想像・実感しにくかった学習対象の世界が、リアルに体験しているかのように目の前に飛び込んでくるという。 DOORはリリース間もない発展途上のシステムで、低年齢向けVRゴーグルが普及していない等の理由から、現在は完全なVR空間内での授業とはなっていない。らくとでは「今後もいち早く新しい教育の風を取り入れ、子供たちが学ぶことをより楽しめる、興味と意欲を駆り立てる授業を組み立てていきたい」としている。