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大阪府PTA×NTT西日本「リモートPTA」実証事業

 大阪府PTA協議会と西日本電信電話(NTT西日本)は、ICTを活用した「リモートPTA」の実証事業を大阪府にて実施する。コロナ禍での持続可能なPTAへ向けて「今だからできるPTA活動」の実現を目指した取組みを推進する。

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リモートPTAの4つのステップ
  • リモートPTAの4つのステップ
  • 大阪府における具体的な取組み
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 大阪府PTA協議会と西日本電信電話(NTT西日本)は、ICTを活用した「リモートPTA」の実証事業を大阪府にて実施する。コロナ禍での持続可能なPTAへ向けて「今だからできるPTA活動」の実現を目指した取組みを推進する。

 PTA活動は、従来から紙による文書配布等のアナログ的運用が担い手の大きな負担となっており、加えてコロナ禍で集合会議やイベント開催が制限される等、これまでのやり方による活動の継続が困難な状況となっている。一方で、PTAのICT化には、「ICTに詳しいメンバーがいない」「進め方や相談先がわからない」という課題や、個人情報のセキュリティの担保、プライベートなツールとの切り分けが課題となっている。

 こうした中、「いざPTA! ~今だからできること、すべきこと~」をスローガンにPTA活動の支援を進める大阪府PTA協議会と、ICTに強みをもつNTT西日本が、共同で先進のICTを活用した「リモートPTA」の導入サポートを開始する。NTTグループ公式チャットアプリ「elgana」等を活用し、「保護者の負担を軽減し、誰もが参加しやすく持続可能なPTA活動の実現」という課題に取り組む。

 リモートPTAでは、これまで紙で配布していた資料をパソコンで全員に一括送付する、チャットでコミュニケーションや日程調整を行う、打ち合わせはWeb会議ツールを使用しリモートで行う、資料はストレージに保存し共有する、といったことを可能にする。

 実証事業は、4月から9月下旬にかけて実施予定。対象は大阪府内の市町村PTA協議会、学校PTA(単位PTA)等、約1,200団体。ICTツールを活用したリモートでの効率的なPTA活動の方法の検討および実施をサポートすることで「リモートPTA」モデルの確立、普及を目指す。

 大阪府PTA協議会は、所属の市町村PTA協議会・学校PTA(単位PTA)への周知、施策展開を担当。NTT西日本はICT導入の検討・実施に向けたサポートおよびコンサルティングを担当する。サポート・コンサルティング等は無償だが、各種サービスの利用においては各種通信料、利用料等が発生する場合があるという。

 NTT西日本は、今後、同様の課題を抱える他PTA組織と連携し、「リモートPTA」のさらなる普及拡大を目指すとしている。
《畑山望》

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