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平井聡一郎先生と語る、教室の今と近未来<2>森村学園初等部 榎本昇先生…子供と一緒に失敗する授業

 第2回目の対談は、総合学習の授業で子供たちと映像制作に取り組み、パナソニックが主催する映像コンテストKWN JAPANで3年連続最優秀賞に輝いた森村学園初等部の榎本昇先生を相手にオンラインで開催された。

事例 ICT活用
平井聡一郎先生と語る、教室の今と近未来<2>森村学園初等部 榎本昇先生…子供と一緒に失敗する授業
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 子供が1人1台の端末をもち、ICTを活用した学びを実践するGIGAスクール構想の取組みが進められ、学校現場が大きく変わり始めている。GIGAスクールが実現すると、ICTによって子供たちの学びはどのように変化するのだろうか。

 本企画では、小中学校教諭・校長・教育委員会指導主事として長年活躍し、今は教育ICTの環境構築と普及の先導者として全国をまわる平井聡一郎先生と、教育現場で奮闘する若手の先生との対談から、変わりゆく教室の今と未来を見ていく。現場の先生から日々の取組みや授業に対する思いを聞き、今後の教室を展望するヒントを得たい。第2回目の対談は、総合学習の授業で子供たちと映像制作に取り組み、パナソニックが主催する映像コンテストKWN(キッド・ウィットネス・ニュース)JAPANで3年連続最優秀作品賞に輝いた森村学園初等部の榎本昇先生を相手にオンラインで開催された。

榎本昇先生



 森村学園初等部教諭。2020年から同校のICTを担当。総合学習ではICTを活用し、クラスで決めたテーマを掘り下げ、ICTを活用し映像作品を制作。パナソニック主催の映像コンテストKWNに2010年以来、約10年間継続して参加し、3年連続で最優秀作品賞に輝いている。2020年度は5年生有志のTeam 2020が最優秀作品賞・プロフェッショナル賞、3年菊組チームが心にとどく映像賞、3年藤組・桜組チームが佳作を受賞し、参加した5チームすべてが入賞・入選に輝いた。

社会につながり役に立つ人を育てる



平井先生:森村学園はどんな学校で、榎本先生はいつから勤務していますか。

榎本先生:森村学園は元々、TOTOやノリタケなどの創業者である森村市左衛門が自邸内に作った学校です。1910年に幼稚園・小学校が創立され、その後中学校、高校と創立されました。創立者が実業家なので、社会の役に立つ人・社会につながる人を育てるという目的で当初から英語科があり、世界で戦える人を育てるというコンセプトをもっています。学園は昨年110周年を迎えました。

 私は大学を卒業して以来、森村学園にずっと勤務しています。1年だけ理科専科をやってすぐに担任をもち、20年になります。2020年にICT担当になりました。
《羽田美里》

羽田美里

執筆歴約20年。様々な媒体で旅行や住宅、金融など幅広く執筆してきましたが、現在は農業をメインに、時々教育について書いています。農も教育も国の基であり、携わる人々に心からの敬意と感謝を抱きつつ、人々の思いが伝わる記事を届けたいと思っています。趣味は保・小・中・高と15年目のPTAと、哲学対話。

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