2025年5月21日、兵庫県西宮市に所在する武庫川女子大学と、同市で「キッザニア甲子園」を運営するKCJ GROUPは、地域社会の発展や人材育成を目的とした包括連携協定を締結した。これにより、両者は教育や研究、社会貢献などの分野での協力を強化する。
武庫川女子大学とKCJ GROUPは、2009年3月の「キッザニア甲子園」開業以来、学生のアルバイトやインターンシップを通じた人材育成や、講義におけるフィールドワーク、地域と連携した合同避難訓練の実施など、継続的な連携を行ってきた。
今回の協定締結は、KCJ GROUPの掲げる「すべての子供達に最高のエデュテインメント体験を提供し、豊かな未来社会に貢献する」というパーパスと、武庫川女子大学の「自ら考え、動く」という人材育成方針が一致したことから、さらなる連携強化を目指すものである。
具体的な連携の一例として、2025年8月7日に大阪・関西万博「EXPOアリーナ『Matsuri』」で開催される「こどもミライ祭り」に向けて、武庫川女子大学の健康・スポーツ科学部の学生たちが、キッザニア甲子園のダンスチームZany8とともにインクルーシブ・ダンスを創作し、共創の輪を広げる活動を行っている。
これまでの連携の実績としては、2012年の「キッザニア甲子園」3周年記念式典に附属中学・高校のマーチングバンド部が出演したことや、2014年に社会情報学科の丸山ゼミが同施設を舞台にドラマを作成したことなどがあげられる。さらに、2018年にはひょうご理系女子未来塾でのコラボプログラム、2019年から2020年にかけての経営学部による実践学習、2022年のキャリアセンターによるインターンシップのオンライン説明会など、多岐にわたる活動が行われてきた。
今回の協定に基づく協力事項としては、教育、研究、社会貢献、文化、芸術、スポーツの振興、発展に関すること、武庫川女子大学の人材育成、キャリア形成、実習・実践学習等に関すること、KCJ GROUPの人材育成・研修に関すること、ならびにキッザニア甲子園の運営に関することが含まれる。
今後の連携予定プログラムとしては、TEAM EXPO共創パートナーとしての連携（2025年4月～8月）、ジェンダー平等の推進としてジェンダーギャップのある職業体験の実施（2025年5月）、AIなどをテーマとした次世代の女性起業家育成に向けた連携（時期未定）が予定されている。
