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富士通×お茶大「AI倫理社会連携講座」設置

 富士通とお茶の水女子大学は2023年3月1日、「富士通・お茶の水女子大学AI倫理社会連携講座」を設置した。AIを活用したジェンダー平等施策を可能にする共同研究を行う。

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「富士通・お茶の水女子大学AI倫理社会連携講座」
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  • お茶の水女子大学 ジェンダード・イノベーション研究所

 富士通とお茶の水女子大学は2023年3月1日、「富士通・お茶の水女子大学AI倫理社会連携講座」を設置した。AIを活用したジェンダー平等施策を可能にする共同研究を行う。

 ジェンダー平等は、SDGsの社会課題の1つでもある。日本のジェンダー・ギャップ指標の評価は、世界146か国中116位と、著しく低い評価とされている。海外でも解決策の難しい課題とされる、女性活躍施策の導入が、新たな不公平感を生む可能性があるという。その課題解決のため、AI活用の可能性を探る共同研究を行っている。しかし、AIでのマイノリティのグループに対する判断が、偏向する倫理的リスク等、ジェンダーに関する問題が指摘されている。

 これらの問題を解決するため、富士通とお茶の水女子大学は、AI倫理技術の研究開発と、ジェンダード・イノベーション研究の組み合わせにより、ジェンダー課題の解決に取り組むと共に、情報科学と社会科学での、社会課題の解決をリードする人材の育成を目指すとしている。

 期間は、2023年3月1日から2026年3月31日までの3年間。お茶の水女子大学ジェンダード・イノベーション研究所を、拠点設置場所とする。

 研究は、2023年度末を目標に「多様な人材が活躍できる社会の実現」に向け、人材評価AIの開発を行う。富士通は、AI倫理技術の研究開発とジェンダー課題への適用。おもに技術課題に関する解決策の検討をする。お茶の水女子大学は、AIの判断や評価に対する社会受容性の検証。おもに社会課題に対する解決策の検討、政策提言を行う。また、AIに関する技術領域、社会課題に関するセミナーやワークショップを開催し、領域横断的に社会課題に取り組む人材と、リーダーの育成に取り組むとしている。

《宮内みりる》

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