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2021年度「大学の世界展開力強化事業」国公私立大を公募

 文部科学省は2021年4月5日、2021年度大学教育再生戦略推進費「大学の世界展開力強化事業~アジア高等教育共同体(仮称)形成促進~」の公募要領案を公表した。対象は国内の国公私立大学。アジア諸国の大学との連携による教育研究プログラムに対し重点的に財政支援を行う。

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  • キャンパス・アジアプラス(CAプラス)の基本的枠組み ※暫定版
  • キャンパス・アジア(CA)の基本的枠組み ※暫定版
  • 選定件数 ※暫定版
 文部科学省は2021年4月5日、2021年度(令和3年度)大学教育再生戦略推進費「大学の世界展開力強化事業~アジア高等教育共同体(仮称)形成促進~」の公募要領案を公表した。対象は国内の国公私立大学。アジア諸国の大学との連携による教育研究プログラムに対して、重点的に財政支援を行う。

 「大学の世界展開力強化事業」は、日本にとって戦略的に重要な国・地域の大学と連携し、大学・学生間交流事業の推進を通じて大学の国際化を促進するための取組み。2021年度は、日本・中国・韓国の政府間合意に基づく質の保証を伴った大学間交流事業(キャンパス・アジア)の第3モードとして、ASEANにも質保証の枠組みを拡大させていくことを目指す。

 現在、日中韓3か国で事業の枠組みについて協議中であるため一部未確定の内容もあるとして、文部科学省は4月5日、暫定版として公募要領案をWebサイトに掲載した。

 公募要領案によると、申請対象は日本国内の国公私立大学。国内の大学等が複数連携して実施する取組みの場合は、主となる1つの大学が代表して申請する。申請は大学単位とし、それ以外の単位(学部、学科、研究科、専攻、専攻課程、専攻科、別科)で申請することはできない。

 事業の対象となるプログラムは、日中韓3か国が合意した日中韓の学部レベル・大学院レベルの「キャンパス・アジア(CA)」および日中韓とASEANの大学の学部レベル・大学院レベルの「キャンパス・アジアプラス(CAプラス)」の基本的な枠組みを踏まえた取組み。それぞれ、継続コンソーシアム「タイプA」と新規コンソーシアム「タイプB」がある。

 選定件数は、タイプA・Bあわせて20件程度。ただし、申請の状況等により予算の範囲内で調整することがある。補助期間は最大5年間。補助金基準額は、CAプラスが年間1,580万円、CAが年間1,300万円。

 必要書類の提出期間など詳細は未定。正式な公募開始は4月中下旬ころ、選定結果通知は9月ころとなる見込み。
《奥山直美》

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