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海外研究者獲得に大学ファンド33億円…受入れ大学公募へ

 文部科学省は2025年7月1日、海外の優秀な若手研究者等の受入れを進める日本のトップレベルの大学に対し、大学ファンドを活用し3年間で総額33億円を助成すると発表した。準備が整い次第、支援大学を公募し、9月中を目途に選定予定。

教育行政 文部科学省
日本が研究者にとって世界でもっとも魅力的な国となることを目指す内閣府の緊急パッケージ「J-RISE Initiative」
  • 日本が研究者にとって世界でもっとも魅力的な国となることを目指す内閣府の緊急パッケージ「J-RISE Initiative」
  • 緊急的に大学ファンドを活用した海外の優秀な若手研究者等の受入れについて

 文部科学省は2025年7月1日、海外の優秀な若手研究者等の受入れを進める日本のトップレベルの大学に対し、大学ファンドを活用し3年間で総額33億円を助成すると発表した。準備が整い次第、支援大学を公募し、9月中を目途に選定予定。

 トランプ米政権による研究予算の削減などをめぐり、日本政府は、海外で活躍する優秀な研究者の受け入れを戦略的に進めようと、1,000億円規模の政策パッケージ「J-RISE Initiative~Japan Research & Innovation for Scientific Excellence~」を6月13日に発表。今回、このパッケージに基づき、海外の優秀な若手研究者の受け入れを進める。

 大学ファンドの運用益については、国際卓越研究大学への支援と博士課程学生への支援に活用することとされていたが、6月30日付で国際卓越研究大学法に基づく基本方針を改訂。可能な限り早期に海外の優秀な若手研究者受け入れに取り組む大学に対して、2025年度からの3年間、緊急的に大学ファンドによる支援を行うことを盛り込んだ。

 3年間の助成総額は33億円。支援対象となる大学は、国際卓越研究大学に準ずる日本トップレベルの大学で、助成金は、優秀な若手研究者の雇用経費、研究費、研究活動立ち上げなどの経費に充てられる。

 海外研究者の受け入れは、2025年秋の新学期も見据えた早い時期を想定。同省では、準備が整い次第、対象大学の公募を開始し、9月中を目途に支援大学を決定予定としている。

《川端珠紀》

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