文部科学省は2021年1月7日、「教育活動の実施等に関するQ&A」を更新した。学校行事や修学旅行、部活動、オンライン指導の著作権、児童虐待防止などに関して最新情報に更新し、Q&A方式で文部科学省の考えなどを紹介している。 「教育活動の実施等に関するQ&A」は、学校設置者や学校関係者向けに新型コロナウイルス感染症に対応した教育活動の実施などについて、質問と文部科学省の回答をまとめたもの。5分野のうち、「学校指導等に関すること」「その他」に関する内容の一部を更新し、1月7日にWebサイトで公表した。 「学校指導等に関すること」では、「学校行事」「ICT環境整備・オンライン指導」「部活動」について更新した。入学式や卒業式など学校行事の感染拡大防止対策では、工夫例などを掲載。国内外への修学旅行の実施について文部科学省の考えなどもまとめている。 オンライン指導で著作物をインターネット送信する場合の留意点については、2020年12月18日に文化庁長官によって認可された2021年度(令和3年度)以降の有償での保証金の額などを解説している。 部活動については、全国大会の開催や参加に関して「一律に中止とするのではなく、大会主催者において、十分な感染症対策を講じたうえで開催することは差し支えない」など、考えをまとめている。緊急事態宣言の対象区域に属する地域については、「感染状況を踏まえ、十分な感染症対策が講じられている公式大会ではなく、学校が独自に行う他校との練習試合は一時的に制限するなど、感染症への警戒度をより高めることが必要である」としている。 「その他」の分野では、児童生徒の心のケアや児童虐待防止の対応について記載内容を更新。児童生徒が感染の不安を理由に長期欠席している場合についても、「背景にその他の問題がないかも含め、児童生徒の状況を的確に把握することが必要」と記載。児童虐待防止の観点からも、欠席している児童生徒に対して必要に応じて家庭訪問や関係機関との連携など、定期的に児童生徒の状況を把握するよう求めている。 「教育活動の実施等に関するQ&A」は、文部科学省のWebサイトから確認できる。