教育同人社と教育出版、東北学院大学は2020年4月23日、新学習指導要領の全面実施に対応し、児童に情報活用能力と社会的な見方・考え方を育むための、教科書を活用した教材セットを開発・公開したことを発表した。 東北学院大学文学部教育学科・教授の佐藤正寿氏によると、小学校社会科には、教科書や資料集など多くの教材に共通して掲載されている重要な資料が存在するが、それらは児童が読解するための方法が定型化されていなかったり、教師もどのような視点から読解すべきかを十分に認識していなかったりするという課題が散見されるという。このような課題を解決するため、2019年度より「社会科資料読解ワークシート開発プロジェクト」が発足された。 社会科資料読解ワークシート開発プロジェクトでは、小学校5・6年社会科における重要資料の読解を行うための「ワークシート」、ワークシートを活用した授業を行うための「活用ナビ」を開発。これらの教材セットを公開することによって、研究成果の学校現場への還元を行う。 教材セットでは、各社の教科書で共通で扱われるような重要資料を取り扱う。例示資料などは教育出版の教科書に準拠する。資料の種類に応じた読み取り方が身に付く設計で、授業時間のうち20分~30分程度の活用を想定している。 「資料読解ワークシート」に示されるさまざまな資料の読み取り方法が、教師にとって資料を読解し指導するための参考となる。「ワークシート活用ナビ」には具体的な発問や指示が記されているため、十分な教材研究時間の確保が難しい場合でも、授業ですぐに活用可能。 教材セットは計40本開発し、1学期単元分を教育同人社Webサイトにて公開。学校現場で無料で使用できる。2学期分以降については順次公開予定。
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