経済産業省は2026年2月20日、2025年大阪・関西万博における日本館の取組みを体系的に取りまとめた「日本館レガシーブック」と、教育現場で活用できる教材を整理した「日本館レガシープロジェクトレポート」および「ワークシート」を公開した。循環、ごみ、微生物(発酵)、やわらかなものづくりの4つのテーマで、小学校や中学校の総合的な探究の時間、ミニ探究としても取り組めるよう、ワークシートと補助教材も無料ダウンロードできる。
世界中の技術や文化、伝統が一堂に会する万博は、人類が積み重ねてきた知恵を共有する機会となった。近年では、こうした知恵を次の世代に受け継ぐ観点から「ソフトレガシー(見えない遺産)」のあり方が注目されているという。
日本館レガシープロジェクトは、「循環」をテーマにした日本館の理念を次世代に伝えることを目的に実施。実際のプロジェクトでは、大学生が中学生に向けて授業を行い、対話や共創を通じて、日本館のレガシーをジュニア世代へつなぐ活動を展開した。
日本館レガシーブックは、日本館が「循環」を通じて何を伝え、来館者や参加者にどのような気付きや変化をもたらしたのかを振り返る構成になっている。来館者数やアンケート結果などの客観的データに加え、来館者の声を通じて、日本館が与えた影響を多面的に整理している。また、建材やユニフォームの再活用、デジタルアーカイブなど、閉幕後も「今も続いている」日本館の取組みや、誰もがアクセスできるレガシーの具体例も紹介している。
日本館レガシープロジェクトレポートは、同プロジェクトに参加した学生の取組みや気付きを取りまとめたもの。ワークシートは、学生がプロジェクトを通して考えた問いをもとに、持続可能な未来について自ら考え、探究するための教材として活用できる。
このほか補助教材では、各問いのねらいやレッスンごとの指導のポイントを整理しており、学校の総合的な探究学習などで活用する際に、学びへの導入や問いかけのきっかけとして活用できる。
利用は無料。学校や地域、個人などを問わず、さまざまな場面で活用することができる。いずれの教材も経済産業省のWebサイト内「日本館レガシー」で公開している。SDGs、サステナビリティ、国際理解、万博、さまざまな視点で取り組みやすい素材になっている。








