TBSホールディングスと近畿日本ツーリストは2026年5月13日、共同開発した体験型探究プログラム「My世界遺産探究」全国版の販売を4月に開始したと発表した。TBSテレビの番組「世界遺産」の知見と、近畿日本ツーリストの教育旅行のノウハウを融合し、修学旅行を探究的な学びに発展させることを目的としている。
同プログラムは、2025年6月に先行して販売された沖縄版の実証および販売実績をもとに、全国の修学旅行先で活用できる汎用版として展開される。おもな目的は、修学旅行を主体的な学びの機会へと発展させ、生徒ひとりひとりの探究心や思考力の育成に貢献すること、放送コンテンツと教育旅行の知見を融合した独自の学習プログラムを通じ、修学旅行の教育的価値を高めること、修学旅行を通じて地域の文化・自然・歴史への理解を深め、地域社会への関心と共生意識の醸成に寄与すること、の3点を掲げている。
プログラムの特徴は、探究学習のステップに基づいた体験型学習。生徒の内発的な問いを大切にし、修学旅行という実体験を探究のプロセスに組み込むことで、学びを深める。教材はTBSテレビ「世界遺産」の制作チームが開発。番組制作のプロセスである「企画→取材→編集→放送」が、探究学習の「課題設定→情報収集→調査→発表」と一致することから、番組が培ってきた知見やオリジナル映像を活用し、質の高い教材を提供する。最終的な成果物は映像作品として発表するため、人に伝えるための表現力やプレゼンテーション力を育むことができる。
教材プログラムは専用Webサイトで提供され、学校内でオンライン学習として完結する。内容は、現役アナウンサーが出演する動画授業やオンラインコラム、オンラインワークシートによるグループワークなど。生徒は「世界遺産とは何か」「動画コンテンツの作り方」などを学んだうえで、修学旅行に臨む。
修学旅行では、生徒に「100年後に残したいMy世界遺産」を探して撮影し、なぜ残したいのかを説明するプレゼン動画を制作するというミッションが与えられる。制作した動画は、学校ごとに作成された専用フォームにアップロードする。学年単位で成果発表会を開催することで、生徒が学びの成果を発信する機会を創出する。
TBSは、教育(Education)とエンターテインメント(Entertainment)を融合させた「エデュテインメント」事業に取り組んでいる。放送局が長年行ってきた「正確な情報を、興味のフックで届ける」というノウハウは、探究学習につながると考えており、同プログラムもその一環として開発された。TBSと近畿日本ツーリストは、同教材を通じて修学旅行の価値をさらに高めるとともに、生徒が主体的に学び、社会とつながる探究学習の機会を提供していくとしている。








