文部科学省は2025年8月27日、2025年度(令和7年度)学校基本調査の速報値を公表した。在学者数は、小学校が581万2,379人、中学校が310万5,307人で、前年度の過去最少を更新。一方、幼保連携型認定こども園、義務教育学校、中等教育学校、特別支援学校、大学は前年度の過去最多を更新した。
学校基本調査は、学校教育行政に必要な学校に関する基本的事項を明らかにするため、文部科学省が1948年より毎年実施している。2025年度は、2025年5月1日現在の学校数や学級数、学校種ごとの在学者数・教職員数を調査した。調査対象は、幼稚園、幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校、各種学校、市町村教育委員会。
在学者数は、小学校が581万2,379人(前年度比12万9,354人減)、中学校が310万5,307人(前年度比3万5,825人減)で、いずれも過去最少。幼保連携型認定こども園は87万6,030人(前年度比1万7,780人増)、義務教育学校は8万6,924人(前年度比7,113人増)、中等教育学校は3万4,914人(前年度比400人増)、特別支援学校は15万8,911人(前年度比3,771増)で、それぞれ過去最多を更新した。幼稚園は68万9,570人(前年度比6万8,398人減)、高等学校は287万3,628人(前年度比3万3,293人減)と前年度より減少している。
大学全体の在学者数は297万2,558人(前年度比2万2,763人増)で、過去最多を更新。このうち、学部生は264万6,065人(前年度比1万7,755人増)、大学院生は27万7,148人(前年度比5,509人増)。大学学部の女子学生は122万379人(前年度比1万4,786人増)、学部学生に占める女子学生の割合は46.1%(前年度比0.2ポイント増)と、ともに前年度の過去最高値を更新した。
そのほかの学生数は、短期大学が7万1,197人(前年度比7,098人減)、高等専門学校が5万6,277人(前年度比65人減)、専門学校が56万9,143人(前年度比1万888人増)だった。
教員全体に占める女性の割合は、中学校45.0%(前年度比0.2ポイント増)、高等学校34.1%(前年度比0.3ポイント増)、特別支援学校63.0%(前年度比0.1ポイント増)、大学28.2%(前年度比0.4ポイント増)と、それぞれ前年度の過去最高値を更新した。
学校基本調査の速報は、文部科学省Webサイトに掲載。すべての項目の集計結果は、12月に確定値として公表される予定。