東京都教育委員会は2025年8月25日、「新たな教育のスタイル研究校」などのモデル校を発表した。「新たな教育のスタイル研究校」は深沢高校など6校、「デジタル教科書の効果的な活用についての研究」のモデル校は三鷹中等教育学校など6校。新学期が始まる9月以降、具体的な取組みを試行する。
東京都教育委員会は2025年4月、デジタルとリアルの最適な組みあわせにより、「個別最適な学び」「協働的な学び」を実現する「新たな教育のスタイル」を都立高校から展開していくと発表。「新たな教育のスタイル」の展開に向け、2025年度から「次世代の学びの基盤プロジェクト」を進めており、今回、プロジェクトで具体的な取組みを行う2種類のモデル校を発表した。
「新たな教育のスタイル研究校」の指定校は、足立工科高校、六本木高校、新宿山吹高校、蒲田高校、深沢高校、五日市高校の6校。オンラインを活用した遠隔授業による受講やオンデマンド教材などによる学習を促し、学習の成果を適切に評価して、単位認定につなげる取組みを行う。
「デジタル教科書の効果的な活用についての研究」のモデル校に指定されたのは、六本木高校、新宿山吹高校、三鷹中等教育学校、深沢高校、日野高校、多摩高校の6校。デジタル教科書の効果的な活用方法について研究し、授業のレベルアップに取り組むほか、デジタル機器などを活用した個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を図った授業に関する研究を行い、その成果の普及を目指す。
今後は、新学期が始まる9月以降、各指定校では具体的な研究や実践に試行的に取り組む。