Institution for a Global Society(IGS)は、教育機関向けに提供している非認知能力測定ツール「Ai GROW」に、新たにスクール・ポリシーと連動した生徒のグルーピング機能を実装した。これにより、教育活動の効果を可視化し、生徒の成長を支援することが可能となる。
「Ai GROW」は、学校が掲げるスクール・ポリシーに基づき、生徒のコンピテンシーを測定し、定量的かつ継続的に把握する機能を提供してきた。今回の機能拡張により、評価データを活用してスクール・ポリシーの育成目標に即した最適な生徒グループを自動で提案することが可能になった。これにより、総合的な学習や教科指導、学校行事などで、スクール・ポリシーの達成を意識したチーム分けやグループワークが行えるようになる。
さらに、学校は教育目標とその実現に向けた各教育活動の効果を一貫して示すことができるため、広報活動や生徒募集におけるデータ活用が進み、入学希望者とその保護者の進路選択や学校選びの納得度を高める効果も期待される。
2022年度から文部科学省は高等学校におけるスクール・ポリシーの策定・公表を義務化している。しかし、多くの学校では理念はあるものの、実際の効果を示すことが難しいという課題がある。これに対し、「Ai GROW」はスクール・ポリシーと連動した測定・評価機能を提供し、教育内容の効果をデータで示すことが可能となる。
新たに実装されたグルーピング機能では、スクール・ポリシーに基づいた設定が可能となり、生徒のコンピテンシーデータに基づいて最適な生徒の組み合わせを設計することができる。これにより、教育活動をより効果的に実行することが可能となる。
「Ai GROW」の活用により、学校は教育方針に基づいた活動設計とその結果を一体化して示すことができ、スクール・ポリシーの運用・評価・発信のサイクルがより実効的になる。
IGSは今後も「Ai GROW」を通じて、学校が掲げるスクール・ポリシーの運用・評価・発信を一体的に支援していく。生徒ひとりひとりの資質・能力を正しく見取り、的確に育成し、社会に向けて発信することが求められる今、教育現場では「効果の証明」と「教育の魅力づくり」を両立できる仕組みが求められている。IGSは、教職員の業務負荷を軽減しながら、生徒にとって意義ある学びと成長を届ける教育環境の実現に向けて、引き続き貢献していく。