東北大学は、国際卓越研究大学制度に基づく助成金を活用して300億円を投じ、2029年度までの5年間で約500人の国際的トップレベル研究者を採用する計画を明らかにした。米国をはじめとした優秀な研究者の獲得を目指す。
東北大学では、昨今の米国情勢を受け、オンラインの「米国留学相談窓口」を設置した。米国の大学との連携を深め、日本人を含む留学生の受け入れや東北大学学生の派遣を包括的に支援。すでに交換留学予定の東北大学学生に対する個別支援、米国の協定校との連絡も開始している。
また、2024年12月に国際卓越研究大学の第1号認定を受けたことを契機に、世界に類を見ない研究力をもつ総合大学を目指し、優秀な研究者の招へいにも着手。5月には米国でリクルートキャラバンを実施し、現地で東北大学の魅力を伝え、研究者のニーズを聞き、今後の研究者招へいに向け、ネットワーク構築の機会創出を図ったという。
今後はさらに、2029年度までの5年間で米国をはじめとした約500人の国際的トップレベル研究者を採用することを計画。国際卓越研究大学制度に基づく助成金を活用して、5年間で300億円を投じる。
冨永悌二総長は「世界に伍する研究大学として国際的に競争するため、研究環境を整え、人材に投資していきたい」とコメントしている。