文部科学省は2025年1月21日、2024年度に対象となるスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校47校の中間評価を発表した。6段階中、もっとも高い評価は該当校なし。宮城県仙台第一高校や兵庫県立加古川東高校など7校が2番目に高い評価を得た。
文部科学省は、将来の国際的な科学技術系人材の育成を図るため、科学技術、理科・数学教育に関する研究開発を行う高校などを「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定している。SSH中間評価では、事業の効果的な実施を図ることを目的に、指定3年目の学校を対象に、研究開発の進捗状況などを6段階で評価し、各校が研究開発などの内容を見直す機会としている。
2024年度に中間評価の対象となるのは、2022年度に新たに指定された開発型・実践型47校。このうち、6段階でもっとも高い「優れた取組状況」と評価された学校はなかった。次点の評価は、宮城県仙台第一高校、宮城県仙台第三高校、兵庫県立加古川東高校、兵庫県立長田高校、香川県立観音寺第一高校、熊本県立天草高校、熊本県立熊本北高校の7校が獲得し、「これまでの努力を継続することによって、研究開発の狙いの達成が可能」と評価された。
さらに、山形県立米沢興譲館高校、福島県立福島高校、茨城県立並木中等教育学校、千葉県立木更津高校、東京都立小石川中等教育学校、大阪府立岸和田高校、大阪府立三国丘高校、大分県立佐伯鶴城高校、池田中学・高等学校の9校が、「これまでの努力を継続することによって、研究開発の狙いの達成がおおむね可能と判断されるものの、あわせて取組改善の努力も求められる」と評価された。
今回の結果をみると、一定程度以上の高評価を得た学校が34.0%(16校)あった一方、一層の改善努力が求められる学校が61.7%(29校)、助言等に留意し当初計画の変更等の対応を必要とする学校が4.3%(2校)認められた。なお、研究開発のねらいの達成が困難であり経費の大幅減額や指定解除が適当と判断された学校はなかった。
結果の詳細は文部科学省Webサイトから見ることができる。