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ZIAI、都立高校で「悩みチャット相談システム」運用開始

 ZIAIは2024年2月20日から3月30日まで、日本で増加するいじめや不登校、児童虐待やひきこもりなどの子供に関する悩みを学校内で早期発見・解決する取組みとして、生成AIを用いた悩みチャット相談システムを東京都立桐ヶ丘高等学校にて導入・運用すると発表した。

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 ZIAIは2024年2月20日から3月30日まで、日本で増加するいじめや不登校、児童虐待やひきこもりなどの子供に関する悩みを学校内で早期発見・解決する取組みとして、生成AIを用いた悩みチャット相談システムを東京都立桐ヶ丘高等学校にて導入・運用すると発表した。

 厚生労働省のデータによると、2022年の日本のいじめ認知件数は過去最多となる68万1,948件。不登校は10年連続増加、児童虐待は32年連続で増加しているという。また、ひきこもりは全世代で146万人にのぼり、その3人に1人が小中学校時代に不登校やひきこもりを経験しているといわれている。

 子供が抱える悩みを早期発見し、いじめや不登校などを予防することは、教育現場だけでなく社会的にも重要な課題。学校現場の人手不足や働き方改革も考慮し、教員やスクールカウンセラーの業務量を増やさずに、子供も教師、カウンセラーも誰も取り残さない学校づくりを実現するために、新たな手法の開発が急務だという。

 今回、東京都立桐ヶ丘高等学校の全生徒を対象に、2月20日から3月30日まで、傾聴AIアルゴリズムを活用した「悩みチャット相談システム」を開放する。東京都立桐ヶ丘高等学校は、小・中学校での不登校や高校で中途退学で、能力や適性を十分に生かしきれなかった生徒が、自分の目標を見付け、それに向かってチャレンジする定時制(昼夜間三部制)・単位制・総合学科の高校「チャレンジスクール」として開設された。

 「悩みチャット相談システム」により、悩みを吐露することでのストレス緩和と、必要に応じて現場の教員やスクールカウンセラーに繋ぐことで、課題の早期発見が目的。悩みデータは学校にフィードバックし、さらに魅力的な学校づくりや学校全体のフォロー力向上を目指すとしている。

《いろは》

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