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学習塾のオンライン授業導入は半数超え、eラーニング戦略研究所

 eラーニング戦略研究所は2021年9月16日、関東・中部・関西地方の学習塾の経営者や講師らを対象に、オンライン授業の実施状況に関する調査を実施し結果をまとめた。学習塾におけるオンライン授業の導入率は58%で、96.6%が効果やメリットを体感していることがわかった。

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自宅で受けられるオンライン授業を導入しているか
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  • コロナ禍における学習塾のオンライン授業に関する調査報告書
 eラーニング戦略研究所は2021年9月16日、関東・中部・関西地方の学習塾の経営者や講師らを対象に、オンライン授業の実施状況に関する調査を実施し結果をまとめた。学習塾におけるオンライン授業の導入率は58%で、96.6%が効果やメリットを体感していることがわかった。

 コロナ禍における学習塾のオンライン授業の実施状況と課題を調査するため、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・愛知県・大阪府・京都府・兵庫県の学習塾の経営者、教員・講師、運営スタッフの100人を対象に実施。7月15日~7月19日、Webアンケート方式で行った。

 自宅で受けられるオンライン授業の導入については、「コロナ感染拡大を機に導入」43%、「以前から導入している」15%をあわせると、オンライン授業の導入率は58%となった。そのうち「コロナの感染拡大を機に導入した」が4分の3を占めることが明らかとなった。その他、「導入予定なし」33%、「導入検討中」9%だった。

 アンケートの回答者に都市部の塾が多いことを考えると、コロナ禍でオンライン授業の導入が進んだとはいえ、やや少ない印象を受ける。報告書ではアンケート結果からみえてきた2つのポイントを解説するとともに、一度はオンライン授業を導入したものの対面授業に戻したい塾が存在する点にも注目し、なぜ対面に戻したいのかその理由を探っている。その他オンライン授業の実施状況や課題についても掘り下げている。

 また、96.6%がオンライン授業に「成果あり」と回答し、塾側に運営上のメリットもあるようだ。調査を実施したのは夏休みに入る直前の2021年7月中旬だが、その後、感染力の高い変異株の流行拡大により学習塾でのクラスターが発生する等、事態は変わってきている。こうした事態を受け8月以降オンラインへの切り替えを行っている塾もあり、今後の動向がより一層注目されるという。

 オンライン授業の実施状況や課題、今後の展望まで全61ページの報告書で詳しく伝えており、調査報告書は無料でダウンロードできる。
《田中志実》

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