トキツカゼは2026年2月1日、学習塾・予備校の連続承継と成長を目的に、Link Capitalや個人投資家からの出資、日本政策金融公庫からの融資によるシードラウンドの資金調達を実施したと発表した。同社は、約3兆円の市場規模を持つ民間教育業界のアップデートを目指し、塾業界に特化した事業承継や連続M&Aに取り組んでいる。
現在、少子化や生成AIの台頭により経営に苦戦する学習塾が増えており、2024年から2025年にかけて倒産件数は過去最多を更新している。CEOの谷津凜勇氏は、優れた理念を持つ塾オーナーが市場環境の変化により事業継続が困難になっている現状を打破するため、地域に根ざした教育インフラを次世代に残すべく、複数社の経営を前提とした承継を進めている。
今回の調達資金により、「中小塾の承継・買収」「人材の採用」「承継先のバリューアップ」を加速する。同社は関東圏を中心に全国から、売上規模を問わず事業譲渡や株式譲渡の相談を受け付けている。また、買収や買収後の統合プロセス(PMI)、マーケティングなどを担う創業メンバーも積極的に採用しており、教育業界での経験を問わず大きな権限を持って活躍できる機会を提供する。
Link Capital代表パートナーの青野佑樹氏は、経営体制の強化や事業承継が重要テーマであるとし、経営のDXを通じて新時代の教育インフラを作る同社への期待を寄せた。また、ウィルドア共同代表理事の武口翔吾氏は、塾オーナーの想いを受け継ぎつつ経営と学びをアップデートする同社の取組みを、地域から学びの選択肢を守る現実的な打ち手であると評価している。
トキツカゼ代表取締役CEOの谷津氏は21歳。東大寺学園中高、東京大学、カリフォルニア大学バークレー校を経て、起業のため中退した。2024年に52Hzを共同創業し、海外大学進学支援コミュニティーを成長させた。自社の黒字化の一方で同業他社の廃業に直面し、業界のアップデートを志して同社を起業した。谷津氏は、「日本社会の未来を担う人材を育成する教育インフラを事業として展開するため、教育スタートアップとしてこれからも尽力してまいります」と語る。











