デジタル・ナレッジが運営するeラーニング戦略研究所は2025年6月24日、通信制高校の教職員100名を対象に実施したDX(デジタル化)に関する調査の結果をまとめた報告書を公開した。調査では、通信制高校におけるDXの取組み状況、LMS(学習管理システム)の活用用途、DX推進の課題が明らかにされた。
調査によると、通信制高校におけるDXの取組みは、私立よりも公立で先行していた。しかし、学習の中心領域におけるデジタル化は限定的にとどまった。一方、LMSを導入している学校は約4割で、導入校ではLMSがDXの中心インフラとして機能し、活用度が高いことが示された。
DX推進に対しては、約6割の教職員が賛成しており、特に業務効率化と個別最適化が求められている。しかし、DX推進の課題として、予算と人材の不足があげられており、通信制高校のDXは二極化のフェーズに突入している可能性があるという。
この調査は、2025年5月1日から5月7日までの期間に、全国の通信制高校の教職員(校長・教頭、教員、事務職員、IT担当者、学校司書)を対象にWebアンケート形式で実施された。調査結果の詳細は、デジタル・ナレッジのWebサイトから無料でダウンロードできる。
このほか、デジタルナレッジでは「社会人・学生のデジタルバッジ取得に関する調査報告書」「デジタルバッジ発行に関する調査報告書」「社会人の生成AI利用に関する調査報告書」「日本型教育の海外展開における現状と課題に関する調査報告」「大学におけるリカレント教育に関する調査報告書」など多数の報告書を公開している。