Google for Educationは2024年1月22日、令和6年能登半島地震を受け、災害時の教育現場を支援するため「災害時の学びを止めないサポートブック（暫定版）」を公開した。オンデマンド授業やアンケート、ハザードマップの作成や使い方など、災害時に使えるGoogle for Educationの活用方法を取りまとめている。
「災害時の学びを止めないサポートブック（暫定版）」は、被災地域であっても子供の学びを止めないための Google for Educationの活用方法を緊急で取りまとめたもの。「遠隔での学び」「健康・心のケア」「学校運営」の3項目に分け、災害時の教育現場で使える具体的な使用方法を図解でわかりやすく紹介している。
「遠隔での学び」では、Google Classroomを使ったオンデマンド授業や、Google Meetを使ったオンライン自習室の使い方といった利用方法とともに、児童生徒に印刷して配布できる「子供向け資料」を掲載。
「健康・心のケア」では、児童生徒の健康や心の状態を見守るため、Google Formsを使ったアンケートや、Google Chatを使った個別対応、GoogleカレンダーとGoogle Meetを併用したオンライン面談予約、Google Slidesを使った交換絵日記の使い方を紹介。すぐに使えるテンプレートもあり、操作の参考動画もQRコードから利用できる。
「学校運営」では、Googleマップを利用したハザードマップ作成、Googleスプレッドシートでの備品管理や落とし物状況のリアルタイム確認のほか、Googleサイトでの学校情報の発信、Googleドキュメントでの翻訳や音声入力を使った外国語の資料作成、スクリーンキャストでのオンデマンド授業動画の作成方法などを紹介している。
同サポートブックは、2024年1月22日時点のGoogle for Educationの機能をもとに作成した暫定版で、今後改訂し災害時のサポートブックとして正式に公開予定。自治体によっては、設定により特定のアプリが使えない場合もあるとしている。文部科学省は、同サポートブックのダウンロードURLを同省のWebサイト「令和6年能登半島地震 学習支援コンテンツ等」で紹介している。
