厚生労働省は、令和6年能登半島地震の影響により就職活動等に支障が生じた学生等に対する緊急支援の一環として、金沢新卒応援ハローワークに特別相談窓口を設置した。文部科学省は、2024年1月12日付けでこの緊急支援策についての事務連絡を発出。国公立大学や教育委員会などの学校設置者、管理者に対し、管下の学校へ周知するよう呼びかけた。
能登半島地震の影響により、2024年3月卒業予定者の就職活動の難航や、被災した企業の事業活動縮小などによる内定取消し、入職時期の繰下げ、また、本格的な活動スタート直前の2025年3月卒業予定者の就職活動などが困難になることが懸念される。
厚生労働省は、被災状況下にある学生・生徒の就職活動を支援するべく、被害がもっとも甚大な石川県の金沢新卒応援ハローワーク（金沢市）に「学生等震災特別相談窓口」を設置。地震の被害を受けた就職を希望している学生等に対する就職までの一貫した支援と、学校の進路指導担当者などが学生等に対する指導を的確に行うために必要な相談支援を行っている。
相談窓口では、交通手段が遮断され会社の指定した入社日に出社できない、内定先との連絡が取れない、エントリーシートの提出や採用選考活動への参加ができなくなったなど、震災により就職活動に影響を受けた学生・生徒の相談や、震災により採用内定の取消し、自宅待機と言われた学生・生徒の相談を受け、希望を聞きながら、事業主への確認、就職支援ナビゲーターによるマンツーマンの就職相談などを実施する。
相談は電話やオンライン（Zoom）でも可能。併せて、全国の新卒応援ハローワークおよび一般のハローワークにおいても同様の相談を受け付けている。また、内定取消しや入職時期の繰下げなどの対象となった、なりそうな事態を把握した学生・生徒および学校は、速やかにハローワークへ連絡・相談してほしいとしている。
