教育業界ニュース

4年ぶり「PISA2022」12/5発表…前回は読解力が過去最低

 OECDの国際学習到達度調査「PISA2018」では、「読解力」が調査開始以来、過去最低を記録した。コロナ禍を経て、今回4年ぶりとなる「PISA2022」が、日本時間2023年12月5日午後7時に発表される。

教育行政 文部科学省
生徒の学習到達度調査PISA
  • 生徒の学習到達度調査PISA
  • PISA調査実施の仕組み
  • 平均得点の推移
  • 2018年調査OECD加盟国(37か国)における平均得点の国際比較

 OECDの国際学習到達度調査「PISA2018」では、「読解力」が調査開始以来、過去最低を記録した。コロナ禍を経て、今回4年ぶりとなる「PISA2022」が、日本時間2023年12月5日午後7時に発表される。

▼▼PISA2022 発表速報 ▼▼


 「PISA(Programme for International Student Assessment)」は、OECDが中心となり実施している国際的な学習到達度調査。義務教育修了段階(15歳)を対象に、これまでに身に付けてきた知識や技能を、実生活のさまざまな場面で直面する課題にどの程度活用できるかを測る目的で、「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」の3分野について、2000年から3年ごとに調査を実施している。

 前回「PISA2018」は2019年12月3日に発表。日本はOECD加盟の37か国中、「読解力」は11位、「数学的リテラシー」は1位、「科学的リテラシー」は2位にランクイン。このうち「読解力」は、504点(OECD平均487点)で、調査開始以来、過去最低の記録となった。

 中でも正答率が比較的低かった問題は、テキストから情報を探し出す問題や、テキストの質と信ぴょう性を評価する問題など。自由記述形式の問題では、自分の考えを他者に伝わるように根拠を示して説明することに課題がみられた。

 PISAはコロナ禍により1年延長。前回調査から4年ぶりとなる「PISA2022」が、2023年12月5日午後7時(日本時間)に発表される。

これまでのPISA関連記事


PISA2018


PISA2018、読解力15位に低下…情報を探し出す力など課題
PISA2018、読解力は過去最低15位に下落
ISA2018、文科相がコメント掲載…課題への取組み示す
ゲーム&チャットは1位で学習は最下位…日本の15歳のICT活用の実態

PISA2015


PISA2015、日本の15歳「テストが不安」78.1%
PISA2015から見る男女差、社会的公平性…国際比較データ公開
読解力低下、科学的リテラシーは2位…PISA2015
科学への関心が低下、OECD平均下回る…PISA2015

PISA2012


PISA2012、日本の生徒は問題解決能力で44か国中3位
日本数学検定協会、PISA2012の結果を考察
PISA2012、数学的リテラシーは高いが「授業が楽しみ」は34%
《川端珠紀》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top