JRADEC(日本教育デジタルコンテンツ研究協会)は2023年10月12日、教育現場において正しくAIを活用することを推進する新しい組織「教育現場AI活用推進機構(AIUEO:AI Usage for Education Organization)」の設立を発表した。機構の担当理事として、みんがくの代表取締役・佐藤雄太氏がJRADECの理事に就任した。
日本の教育におけるデジタル機器を利用した教育指導コンテンツやシステムの研究を行うJRADECは、教育現場において正しくAIを活用することを目的とした新しい組織「教育現場AI活用推進機構(通称:AIUEO)」の立ち上げを発表した。
AIUEOは、教育の質を向上させるためのAI技術の活用と推進を目指して設立された組織。AIがもたらす可能性を最大限に活用し、教育現場における効果的な学習支援や教材開発、学習データの解析など、多岐にわたるプロジェクトを進行する。
具体的には、生成AIと教育の融合の実現を目指し、実際の教育現場での問題解決の一助を担うことを目的とするほか、教育関係者や技術者、企業との連携を強化し、共同での研究開発や取組みを推進。学習者ひとりひとりのニーズにあわせた学習経験の提供を実現するためのサポートや、次世代の教育改革に貢献することを目指している。
また、AIリテラシー教育、学校特化のChatGPT研修、生成AIを活用した教育アイデアコンテスト開催といったプログラムも展開していく予定だという。
教育現場AI活用推進機構の通称「AIUEO」を日本語読みすると「あいうえお」となり、呼びやすく覚えやすい名称になっている。教育現場での生成AI活用はまだまだ始まったばかりであり、新たな船出の出発点として、学びのスタート地点「あいうえお」に立ったばかりという姿勢で学びを進めていきたいという思いも込められている。
今回、AIUEOの創立にあわせ、オンライン自習室・家庭学習クラウドなどを提供するEdTechサービス「みんがく」の代表取締役・佐藤雄太氏が担当理事に就任。これまでの知見を生かし、教育デジタルコンテンツの研究と普及、AI技術の教育現場での活用をさらに推進していくための強固な体制の構築に期待が寄せられる。
就任にあたり、佐藤氏は「私の目標は、この機構とともに教育現場におけるAIの正しい理解と適切な活用を促進し、すべての学び手にとって最高の教育環境を実現することです。そのための取組みや研究、実証実験を通じて、日本の教育がさらに革新的なものとなるよう努力してまいります」とコメントを寄せている。