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みんなのコード「教育課程・授業時数特例校制度のICT事例」報告書

 みんなのコードは2023年10月11日、「教育課程・授業時数特例校制度で取り組む特色ある情報・テクノロジー教育事例について」の報告書を発表。自治体や学校長が、地域や学校の資源を活用しながら情報教育に取り組む選択をする際の参考情報となることを目指したという。

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 情報・テクノロジー教育の普及活動を推進するみんなのコードは2023年10月11日、「教育課程・授業時数特例校制度で取り組む特色ある情報・テクノロジー教育事例について」の報告書を発表した。自治体や学校長が、地域や学校の資源を活用しながら情報教育に取り組む選択をする際の参考情報となることを目指したという。

 今回発表された報告書は、自治体や学校長が教育課程特例校・授業時数特例校制度の仕組みを活用し、地域や学校の資源を活用しながらプログラミングなど情報教育の充実・発展に取り組む選択をする際の参考情報となることを目指して作成したもの。

 教育課程特例校・授業時数特例校とは、各学校が創意工夫を加え、学校の特色を生かした教育課程を編成するにあたり、学習指導要領によらない特別の教育課程の編成を認める仕組みの1つ。たとえば教育課程特例校制度を活用し、情報、プログラミングやコンピュータ関連の取組みを行っている学校は全国に70校程度あり、プログラミング科、コンピュータ科、情報・技術科、メディア・コミュニケーションといった新教科を創設しているという。

 また、授業時数特例校に指定されている学校の約69%にあたる53校が「情報活用能力の育成」を目指すために授業時数特例校制度を活用しており、2022年度の16校から2023年度は約3.3倍に増えているという。

 報告書では、教育課程特例校・授業時数特例校制度について、制度の詳細や申請方法から小学校や中学校での事例まで紹介。中でも、みんなのコードが2021年度から支援していたという栃木県那須町での取組みについて、全町立小中学校にプログラミング・人間関係・防災教育を学ぶ独自の教科「NAiSU(ナイス)タイム」を設置した経緯や内容を、詳しく掲載している。

 「教育課程・授業時数特例校制度で取り組む特色ある情報・テクノロジー教育事例について」の報告書は、みんなのコードのWebサイトよりダウンロードすることができる。みんなのコードの福田晴一氏は、「『教育DX』の流れの中、多くの校長や教育委員会が具体的な変革に取り組む難しさを感じていることを認識しています。校長のリーダーシップと教育委員会の戦略的アプローチを通じて、『教育DX』の新たなビジョンを築き上げていきましょう」とコメントしている。

《木村 薫》

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