政府は2023年2月10日、新学期のマスク着用見直し案を策定。これにともない、文部科学省は卒業式におけるマスクの取扱いに関する基本的な考え方について、各都道府県の教育委員会等に対して通知し、児童生徒と教職員は式典全体を通じてマスクなし、来賓や保護者等はマスク着用を基本として示した。
通知では児童生徒と教職員は、入退場、式辞・祝辞等、卒業証書授与、送辞・答辞の場面等、式典全体を通じてマスクなしを基本とした。その一方、来賓や保護者等はマスクを着用するとともに、座席間に触れ合わない程度の距離を確保したうえで、参加人数の制限は不要とした。ただし、国歌・校歌等の斉唱等および複数の児童生徒による「呼びかけ」の際は、マスクの着用等、一定の感染症対策を講じるよう求めている。
また、感染不安によりマスク着用を希望する者や、健康上の理由等によりマスク着用ができない者もいること等から着脱の強制はしないものとし、マスクの着用有無による差別や偏見等がないよう指導を行うことも通知された。
アンケートに回答する新型コロナウイルス感染症の流行により、およそ3年間、日本社会全体でマスクの着用が求められてきた。学校の卒業式という記念の行事において「マスクなし」が基本とされたことは、児童生徒、教員、保護者にとって大きな出来事だろう。読者の先生方の学校では、卒業式におけるマスク着用についてどのような対応を実施した(する予定)だろうか。下記のアンケートより、学校現場のようすを共有してほしい。
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