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【大学受験2025】新課程入試のポイントとは…旺文社

 旺文社教育情報センターは2021年8月6日、「2025年 新課程入試 概要決定!」をWebサイトに掲載した。7月30日に文部科学省が公表した2025年の新課程入試に関する「入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」についてポイント等を解説している。

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入試改革の「当初構想」と「実際」 (c) 2021 旺文社 教育情報センター
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 旺文社教育情報センターは2021年8月6日、「2025年 新課程入試 概要決定!」をWebサイトに掲載した。7月30日に文部科学省が公表した2025年の新課程入試に関する「入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」についてポイント等を解説している。

 文部科学省は7月30日、2025年(2024年度実施)の新課程入試について、一般選抜や総合型・推薦型等の入試全般について示した「入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の科目に関する「共通テスト実施大綱の予告」を公表した。

 今回の「2025年 新課程入試 概要決定!」では、「入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」(以下、見直し予告)のポイントや解説をまとめている。「共通テスト実施大綱の予告」については、近日公開予定としている。

 入試改革は、2021年入試の第1弾、2025年入試の第2弾と2段階あるが、第1弾の失敗を受けて計画を修正。今回確定となった第2弾の内容は、「入試制度としては緩やかな変更にとどまった」とし、見直し予告の最大のポイントには「英語外部検定&記述式=大学判断」「調査書=簡略化」をあげている。

 英語外部検定と記述式は、共通テストでの導入が見送りとなり、英語外部検定は「大学は学部の特性や必要に応じて活用することが望ましい」、記述式は「大学は可能な範囲で取り入れることが望ましい」とされた。調査書では、活動内容と評価を学年ごとに文章で具体的に記入していた現行方式から、学習活動と高校で定めた評価の観点の記入へ改訂される等、簡素化が進められた。

 解説によると、文部科学省の有識者会議の取りまとめには、英語外部検定や記述式を導入した大学にインセンティブを付与することが提言されているが、今回の見直し予告には盛り込まれていなかった。旺文社教育情報センターでは「運営費交付金や私学助成に反映される可能性がある。大学にとっては今後の注目ポイントになろう」と分析している。

 今後、大学は1年かけて「2年前予告」を検討していくことになる。入試改革第1弾のときは国の方針が不透明だったこともあり、各大学の予告は何報にも小出しされ、非常にわかりづらかったとして「今回は1発で明確に出してほしい」との苦言も呈している。
《奥山直美》

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