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【クレーム対応Q&A】欠席時の配布物をきちんと渡して

 新年度は配布物もたくさんあります。少しずつ慣れてくると気が緩むこともあり、配布物などに関するミスが出るようになってきます。今回は、欠席の際の配布物についてテーマにします。

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 学校に寄せられるさまざまなクレーム。保護者や地域からのクレームに先生はどのように対応するのが良いだろうか?クラス担任として豊富な経験がある鈴木邦明氏に、学校へ寄せられるさまざまなクレームに対応する際のポイントを聞いた。第30回は「欠席した時の配布物をきちんと渡してほしい」

欠席時の配布物を学級で管理する


 新年度は配布物もたくさんあります。はじめのうちは教師も緊張しながら、日々を過ごしているので、配布物のミスも少ないです。ところが、少しずつ慣れてくると気が緩むこともあり、配布物などに関するミスが出るようになってきます。今回は、欠席の際の配布物についてテーマにします。

 親から「欠席した時の配布物が届いていないようなのですが…」という連絡をもらうことがあります。こういった場合、親は周りの人などにきちんと確認をしたうえで連絡をしてきていることが多いです。学校のミスであることがほとんどなので、その点に関しては謝罪が必要でしょう。

 配布物をきちんと配ることなどに関しては、学級の中でできることがいくつかあります。休みの子供の分をきちんと確保することを、教師や子供が学級の仕組みの中で作ってしまうのです。たとえば、配り物をする時には、日直が休みの子供の分を確保し、机の中に入れておいたり、連絡帳に挟んだりするというものです。「配り係」などがそういったことをきちんと担当するということでも良いでしょう。役割がきちんとできることでミスが減るようになります。担任が一人で全てを担当しようとすると、どこかでミスが出てしまう可能性も高くなってしまいます。こういった配布物に関することだけでなく、学級におけるさまざまなことも子供に手伝ってもらうことは良いやり方でしょう。

配付物はメール等を利用


 上記の学級でできるようなこととは別に学校としてできることもあります。プリントなどの配布物はメールなどを利用する形に変えていくことです。メール配信を導入するにあたっては、それまでの「連絡網を使った電話での連絡」と比較するとその良さがとてもわかります。たとえば、運動会の朝に少し雨が降っているような状況で、親としては運動会が実施されるのか、されないのかは、とても大事なことです。電話での連絡網での伝達の場合、伝わることに時間がかかりますし、手間もかかります。場合によっては、少し内容が変わってしまうようなことも起こり得ます。

 以前も他のテーマの時に話題にしたのですが、「1人でもできない人がいるからやらない(やれない)」という意見を出てくることがあります。たとえば、499人の子供に対しては、メールでの配信ができるけれども、1人の子供の家がそれに対応できていないから、メールでの配信をしないというものです。こういった場合、その1人へ特別な対応をすることで、それ以外に人にはメールで配信することが可能となります。

 メールでプリントを配信するだけでなく、学校のホームページにデータをアップするという方法もあります。また、他には各種のアンケートなどをWeb上でできるようにすることなども良いでしょう。保護者にとっても、教員にとっても、手間を省くことができます。特に教員にとってのメリットは多く、集計の手間を大きく減らすことができます。今後は、学校のさまざまな手続きなどがオンラインでできるようになっていくことでしょう。

鈴木 邦明(すずき くにあき)
平成7年 東京学芸大学教育学部 小学校教員養成課程理科専修卒業。平成29年 放送大学大学院文化科学研究科生活健康科学プログラム修了。神奈川県横浜市、埼玉県深谷市で計22年、小学校教諭として勤務。現場教員として子どもたちの指導に従事する傍ら、幼保小連携や実践教育をテーマとする研究論文を多数発表している。こども環境学会、日本子ども学会など、多くの活動にも関わる。平成29年4月からは小田原短期大学特任講師、平成30年4月からは帝京平成大学講師として、子どもの未来を支える小学校教諭、幼稚園教諭、保育士などの育成や指導に携わる。近著に「オンライン、ソーシャルディスタンスでできる 学級あそび&授業アイスブレイク」(明治図書)がある。
《鈴木邦明》

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