文部科学省は2021年1月18日、新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について、Webサイト上の「教育活動の実施等に関するQ&A」を更新した。新たに、修学旅行を中止または延期した際の費用等に関する国の支援について、Q＆A方式で文部科学省の考えを紹介している。 「教育活動の実施等に関するQ&A」は、学校設置者や学校関係者向けに新型コロナウイルス感染症に対応した教育活動の実施などについて、Q＆A方式で文部科学省の回答をまとめたもの。「学校における感染症対策に関すること」「感染者が発生した場合や児童生徒等の出席等の対応に関すること」「学校の臨時休業に関すること」「学習指導等に関すること」「その他」と、大きく5分野に分けてさまざまなケースを紹介している。 1月18日に更新したのは「学習指導等に関すること」の中の「学校行事に関すること」。修学旅行を中止または延期した場合のキャンセル料や計画変更等により生じた追加的費用等について国に支援してもらえるのか、との問いに対し、新型コロナウイルス感染症の影響により中止・延期した場合のキャンセル料等および発生した追加費用等のいずれについても、各自治体の判断により「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」の活用が可能と回答。保護者の経済的な負担軽減を図るためにも各自治体の財政担当部署と調整のうえ、活用についての検討を促している。 「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」については、内閣府地方創生推進事務局のWebサイトに詳細を掲載。Webサイト内にある「地方創生図鑑（地方創生臨時交付金ポータルサイト）」では各自治体の活用事業も紹介しており、修学旅行等に関する事業も多数掲載されているという。 また、修学旅行等において感染防止の観点からバスを増便したり、消毒液等の保健衛生用品を購入したりする場合は、文部科学省第2次補正予算に計上されている「学校再開に伴う感染症対策・学習保障等に係る支援事業」の活用が可能と紹介している。 教育活動の実施等に関するQ&Aでは、緊急事態宣言下での修学旅行の実施についてや、運動会実施の際の留意点、子どもたちの運動不足が懸念されるがどうすればよいかなど、1月7日から18日にかけて更新されたQ＆Aについてわかりやすく掲載している。詳細は文部科学省Webサイトから確認できる。
