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デジタル教科書、使用基準見直しへ…文科大臣

 学習者用デジタル教科書の使用について、文部科学省の萩生田光一大臣は2020年10月23日、授業時数の2分の1未満とする現行基準を見直す考えを表明した。基準の見直しについては、「年内を目途に一定の方向性を示したい」とした。

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学習者用デジタル教科書のイメージ
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  • 萩生田光一文部科学大臣の会見
 学習者用デジタル教科書の使用について、文部科学省の萩生田光一大臣は2020年10月23日、授業時数の2分の1未満とする現行基準を見直す考えを表明した。基準の見直しについては、「年内を目途に一定の方向性を示したい」とした。

 2020年度からの新学習指導要領を踏まえた「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善や、特別な配慮を必要とする児童生徒らの学習上の困難低減のため、学習者用デジタル教科書を制度化する関係法令が2019年4月から施行。これまでの紙の教科書に代えて、学習者用デジタル教科書を使用できることになったが、デジタル教科書を使用する授業は「各教科等の授業時数の2分の1に満たないこと」と規定されている。

 10月23日に会見した萩生田大臣は、デジタル教科書の導入について「丁寧かつ確実に進める必要がある」との認識を示す一方、GIGAスクール構想で1人1台端末の整備が進み、2021年度は小中学校の教科書の95%でデジタル教科書の発行見込みであるなどと説明。「環境整備の進展を踏まえれば、デジタル教科書をより有効に使用できるようにする制度の見直しも必要と考えられる」と言及した。

 デジタル教科書の使用を各教科等の授業時数の2分の1未満とする現行基準の見直しについては、「検討を加速するよう担当部局に指示した」と説明。現在、デジタル教科書の今後の在り方を有識者会議で議論しており、現行基準の見直しに関しては「先行して年内を目途に一定の方向性をお示ししていきたい」と語った。

 デジタル教科書をめぐっては、デジタル改革担当の平井卓也大臣と会談した際、平井大臣から「教科書については原則デジタル教科書にすべき」という新たな提案があったという。これについて萩生田大臣は、デジタルと紙双方の良さを認めつつ、「国庫負担する教科書がデジタルなのか紙なのか。たとえば、デジタルに移行した場合、紙はまったく廃止してしまうのか、あるいは希望があれば紙の教科書も残しながら授業をやっていくのかというのは、現場の皆さんの話も聞いていく必要がある」「少しようすを見ながら前に進みたい」との考えを示した。

 10月23日の萩生田大臣の会見映像は、文部科学省のWebサイトで公開されている。

◆萩生田光一文部科学大臣記者会見映像(2020年10月23日)
《奥山直美》

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