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安否確認サービス「安否コール」教育機関へ無償提供

 インターネットサービス事業などを行うアドテクニカは、安否確認サービス「安否コール」の無償提供プログラムをリリースし、教育機関へ提供を開始した。新型コロナウイルスによる危機を乗り越えるためのコミュニケーションツールとして支援していく。

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安否確認サービス「安否コール」
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  • 「学校のIT化が遅れているか?」
  • ITツールの問題点
  • ITツールの利用頻度
  • ITツールの問題点
 インターネットサービス事業などを行うアドテクニカは、安否確認サービス「安否コール」の無償提供プログラムをリリースし、教育機関へ提供を開始した。新型コロナウイルスによる危機を乗り越えるためのコミュニケーションツールとして支援していく。

 アドテクニカは、幼稚園~大学生の子どもがいる親710人と大学生418人を対象に「学校との事務連絡の手段」に関する調査を実施。インターネットを利用して2020年5月8日~ 2020年5月10日に行った。

 保護者に、「学校のIT化が遅れていると感じるか?」と質問したところ、「遅れている(51.7%)」「どちらかといえば遅れている(37.3%)」と、8割以上の保護者が遅れていると感じると回答した。「今回の新型コロナウイルスに関する事務連絡はリアルタイムで届いているか? 」については、「遅いと感じる(17.3%)」「少し遅いと感じる(51.7%)」「リアルタイムで届く(31.0%)」という結果になった。

 「学校との事務連絡の手段として使っているITツールの問題点(上位3つまで)」は、「こちらからの連絡が送れない(65.9%)」と回答した人がもっとも多く、ついで「連絡が来ても気づかない(57.5%)」「セキュリティが不安(49.1%)」「質問への回答が遅い(37.1%)」「登録がうまくできない(21.9%)」「パスワードを忘れてしまう(20.9%)」「アドレスの変更ができない(18.9%)」「操作が難しい(15.2%)」と続いた。

 さらに、大学と直接連絡を取る大学生にも、大学との事務連絡でITツールを利用しているか聞くと、「利用している(74.4%)」「利用していない(25.6%)」と7割以上の学生がITツールを使っていることがわかった。事務連絡で使用しているITツールの利用頻度を聞くと「週1回以上(70.8%)」「月に1回程度(13.3%)」「3か月~半年に1回(2.6%)」「緊急時のみ(13.0%)」となり、7割以上の学生が週1回以上利用していることがわかった。

 新型コロナウイルスに関する事務連絡はリアルタイムで届いているか聞くと、「遅いと感じる(5.8%)」「少し遅いと感じる(39.9%)」と半数近くの大学生が遅いと感じると回答した。大学生にとって事務連絡の手段にうれしいツール(上位3つまで)を聞くと、「チャットのように即時のやり取りが可能(55.5%)」と回答した学生がもっとも多く、ついで「連絡が来たことがわかりやすい(50.7%)」「セキュリティがしっかりしている(45.8%)」「操作が簡単(39.3%)」「双方向での連絡が可能(37.3%)」「登録が簡単(34.1%)」「パスワード不要(22.1%)」「メールアドレス不要で登録できる(13.3%)」と続いた。

 このような結果から、「緊急の連絡を全員が見ているか心配…」と思っている教育機関関係者、「学校から連絡が来ているけど、いちいちパスワードを入力して見るのは面倒…」「無料のツールではセキュリティが心配」と思っている保護者や学生のために、事務連絡の手段として「安否コール」の無償提供プログラムをリリースした。

 「安否コール」は、1,200社以上で選ばれているクラウドサービス。無償提供の対象は、教育機関(教育委員会、大学、専門学校、専修学校、高等学校、中学校、小学校、幼稚園、保育園、認定こども園、およびこれに準ずる各種学校)で、期間は2021年3月31日まで。申込方法はWebサイトから申し込む。申込期限は2020年12月31日まで。導入時のハンズオンサポートや無料FAQ、無料のマニュアルも用意している。
《田中志実》

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