タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)はベネッセグループの協力のもと、「THE 世界大学ランキング日本版 2020」を2020年3月24日に発表した。総合ランキングでは東北大学が初めて1位を獲得。2位は京都大学、3位は同率で東京大学と東京工業大学がランクインした。 英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」は、高等教育界に特化したデータ・分析・情報を提供し続けており、「世界大学ランキング」を2004年から発表している。今回、THEはベネッセグループの協力のもと、4回目となる「THE 世界大学ランキング日本版 2020」を発表した。 THE 世界大学ランキング日本版 2020は、「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野のランキング指標で構成。学生の学びの質や成長性に焦点を当てている。対象は278大学。 総合ランキングは、2019年に3位だった東北大学が1位を獲得。2位は京都大学(昨年1位)、3位は同率で東京大学(昨年2位)と東京工業大学(昨年7位)がランクインした。5位は九州大学(昨年4位)、6位は北海道大学(昨年同率5位)が続いた。 分野別ランキングの1位は、「教育リソース」が東京大学、「教育充実度」が国際教養大学、「教育成果」が京都大学、「国際性」が国際教養大学。昨年から変化はなかった。 THE Chief Knowledge OfficerのPhil Baty氏は、「2017年にTHE 世界大学ランキング日本版が発表されて以来、初めて昨年3位であった東北大学がトップに上りつめました。理由としては、教育成果の評判調査スコアの大幅な変化のほか、多くの改善が挙げられます。過去2年にわたって1位の座を占めた京都大学は今年2位となり、引き続き上位において確固たる地位を築いています。また、東京工業大学のパフォーマンスが大いに向上して7位から3位と4位上昇、トップ10の中で最も大きな変動となりました」とコメントしている。 ベネッセグループは2016年にTHEと業務提携契約を締結し、2017年3月に1回目の「THE 世界大学ランキング日本版」を発表した。日本版ランキングは、日本の教育事情により即した形で大学の魅力や特性が表れるように、大学の「教育力」を測る設計となっている。◆THE 世界大学ランキング日本版 2020(総合順位10位まで)1位:東北大学2位:京都大学3位:東京大学3位:東京工業大学5位:九州大学6位:北海道大学7位:名古屋大学8位:大阪大学9位:筑波大学10位:国際教養大学