デジタル庁は2025年9月24日から、全国の高校入試事務手続のデジタル化の取組状況が確認できるダッシュボードを公開。Web出願やキャッシュレス決済、自動採点システムなど、各都道府県の導入状況を把握できるよう可視化している。
文部科学省では、利便性向上や負担軽減を目的に、高校入試事務手続におけるデジタル技術の活用を進めている。デジタル庁では、現状、多くの都道府県が紙媒体で作成・提出している高校入試事務手続に必要な各種書類について、デジタル完結に向けて手法を明確化し推進。ダッシュボードでは、先行事例の確認が利用できるよう、各都道府県の取組状況を可視化している。
ダッシュボードによると2024年12月時点でもっとも導入が進んでいるのは、「合格発表のWebサイト掲載」で41都道府県。ついで、「出願様式のダウンロード」38都道府県、「Web出願の実施」17都道府県、「考査料のキャッシュレス決済」15都道府県。
このほか、東京都や千葉県、愛知県など9都道府県では「自動採点システムの活用」、大阪府や奈良県、福井県など6都道府県では「Webシステムを使った調査書等の送付」、岐阜県や三重県、徳島県など5都道府県では「Webシステムを使った調査書等の作成」を導入している。
7項目すべての導入が完結している都道府県は、岐阜県と愛知県の2県。一方、石川県と滋賀県は全項目が未導入だった。ダッシュボードの各種データは、都道府県教育委員会の協力を得て、文部科学省が収集した2024年度調査時点のもの。ダッシュボードの各種数値については、定期的に更新予定としている。