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【共通テスト2026】電子出願に不安・心配の声、学校現場に戸惑いも…ReseEd調査

 リシードは2025年7月2日から8月11日まで、高校教員を対象に「共通テストの電子出願」に関するアンケートを実施。電子出願への指導の準備状況や、感じていることなどを聞いた。

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 2026年度(令和8年度)大学入学共通テストより、出願手続きが電子化される。これまで現役生は、学校で取りまとめて出願していたが、今回からは個人で出願しなければならない。リシードは2025年7月2日から8月11日まで、高校教員を対象に「共通テストの電子出願」に関するアンケートを実施。電子出願への指導の準備状況や、感じていることなどを聞いた。

 アンケートの有効回答数は15件。このうち、公立高校8名、私立高校7名。担当学年(複数の学年を担当している場合もある)は、「高校1年生」20%、「高校2年生」26.7%、「高校3年生」73.3%、「担当している学年はない」13.3%。

 共通テストの電子出願についてどのように感じているかを聞いたところ、
 ・トラブルが起きそうで不安
 ・保護者対応が大変そう
 ・システム操作に不安がある
という回答が多くあり、不安・心配の声が多いことがわかった。

 また、
 ・指導方法を新しく考える必要があることが大変
 ・どの程度学校に託されているのかわからず不安。学校により準備に差が出るのでは?

など、戸惑いの声も多かった。一方で、「作業が簡素化されそう」と感じている教員も約1割いる。

 共通テストの電子出願では、生徒が学校への情報開示に同意することで学校側も生徒の状況を把握することができる。反対に、生徒が同意しなければ学校は一切の状況を確認できないため、その点を心配する声が多かった。

 大学入試センターが公表している資料によると、出願時に学校への情報開示に同意しなかった場合でも、出願登録期間中(9月16日午前10時~10月3日午後5時)と、出願内容の確認・訂正期間中(10月10日午前10時~10月17日午後5時)は変更が可能。生徒に同意するよう伝えるることで、学校側は共通テスト出願サイトに登録された生徒の情報を閲覧でき、出願に関する指導を行えるようになる。万が一、出願にミスがあった場合は、出願者自身が訂正をしなければいけないため、時間に余裕をもって確認することをお勧めする。

 共通テストの出願登録は9月16日午前10時~10月3日午後5時まで。リシードでは共通テストの日程などのほか、電子出願に関する情報などを発信している。



 このほか、大学入試センターのWebサイトでは、「令和8年度 大学入学共通テストQ&A」を公開している。最新の情報は大学入試センターのWebサイトをご確認いただきたい。

大学入試センター
《編集部》

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