learningBOXは2025年5月16日、無償提供しているクイズ作成ツール「QuizGenerator」において、PDFファイルを読み込ませるだけでAIが自動的にクイズを生成する新機能を公開した。PDF資料からも簡単にクイズ作成が可能となり、教材資料などから問題を作る際の手間と時間を大幅に削減できる。アカウント登録は不要で、誰でも無料で利用可能。
同社は、AI作問の手軽さをもっと多くの人に知ってもらいたいという理由から、クイズ作成ツール「QuizGenerator」を無償提供している。学校教育や社員研修などの教育現場では、クイズや確認テストの作成において、設問の内容や構成を考える必要がある。たとえば、1つの問題に対して、正答のほか誤答も複数用意することに苦労している教員の声もある。従来は、キーワードとURLの入力をもとにAIが設問を作成する機能を提供していたが、今回のPDF対応の機能拡充により、手元のPDF資料をアップロードするだけで内容に即したクイズが自動生成されるようになった。
自動生成されたクイズには、正答だけでなく、複数の誤答も一緒に自動生成されるため、時間削減につながる。同社は、「QuizGenerator」の機能の1つであるAIクイズ作成ツール「AIでかんたんクイズ生成」を通じて、これまでAI作問を試したことがない人にも気軽にその効果を体験してもらい、AI活用のハードルを下げることを目指している。
オリジナルのPDF資料の情報の中からクイズが自動生成されるため、社内研修資料から確認テストを作成したい人事・教育担当者、授業や講座の資料から理解度テストを用意したい教育関係者、資格勉強用に練習問題を自動生成したい個人学習者など、さまざまな課題をもつ人に手軽に試してもらえるという。
さらに、同社はAIの利用に際して、利用者によって入力されたデータを機械学習に使用されないよう対策を講じているため、セキュリティ面でも安心して利用できる。
同社のeラーニングシステム「learningBOX」にもAIアシスト機能が搭載されており、ニーズに応じて、手軽な作問体験から本格的な学習管理システムの運用へとつなげていくことも可能である。「learningBOX」では、作問だけでなく、学習コースの自動生成、クイズ・テストや暗記カードの作成、レポートの分析をAIで行うことができる。
AIアシスト機能には、コースの自動生成、クイズ・テストの自動生成、暗記カードの自動生成、レポートの自動分析がある。これにより、学習設計に基づいた効果的なコースを作ることができ、クイズの原稿を考える工数や時間を大幅に短縮できる。