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新たな教師の学び「オンライン研修コンテンツ」開発事業者公募

 文部科学省は2025年5月30日まで、「新たな教師の学び」に対応したオンライン研修コンテンツ開発の事業者を公募している。対象は、大学や大学共同利用機関の設置者、地方公共団体、教育委員会、独立行政法人など。選定件数は14件程度、補助額は1件あたり最大160万円。

教育行政 文部科学省
「新たな教師の学び」に対応したオンライン研修コンテンツ開発事業について
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  • 教員研修高度化推進支援事業(事業ポンチ絵)

 文部科学省は2025年5月30日まで、「新たな教師の学び」に対応したオンライン研修コンテンツ開発の事業者を公募している。対象は、大学や大学共同利用機関の設置者、地方公共団体、教育委員会、独立行政法人など。選定件数は14件程度、補助額は1件あたり最大160万円。

 文部科学省では新たに研修受講履歴を記録する機能と教員研修を一元的に収集・整理・提供する機能を備えた「全国教員研修プラットフォーム(Plant)」を構築し、教師が合理的かつ効果効率的に研修を受講・記録できる環境整備を進めている。

 「新たな教師の学び」に対応したオンライン研修コンテンツ開発事業では、このPlantに掲載するオンデマンド研修の開発に必要な経費を補助。大学の設置者、大学共同利用機関の設置者、地方公共団体、教育委員会、独立行政法人、そのほか法人格を有する団体を対象に、14件程度を選定する。補助率は3分の2で、1件あたり240万円の上限でなされた場合の補助額は160万円。事業規模は最大で2,240万円を見込む。

 補助事業者は、喫緊の教育課題などに対応するため、成果確認もあわせたオンデマンド研修を開発する。その際、各教師等が必要とする研修レベルに応じて基礎編や応用編を設定するなど、一連の研修動画が段階的・体系的なものとなるよう整理されることが望ましい。また、開発した研修動画は、補助事業者がWeb上に掲載し、Plantからは、補助事業者が用意するリンクを通じて受講できるようにしなければならない。

 具体的には、受講者がPlantにログインし、研修を選択すると、補助事業者が用意する研修用Webサイトに遷移し、研修を受講可能となる流れを想定している。一方、研修受講後に行う成果確認(確認テスト・アンケートなど)については、補助事業者が用意した成果確認をPlant上で行い、研修が自動的に記録されることを想定している。このため、動画と成果確認は別々に掲載できるよう、分けて作成することを前提に申請すること。

 公募締切は5月30日午後5時(厳守)。申請に必要な様式や公募要領などは同省Webサイトから閲覧・ダウンロードできる。審査期間は6月上旬~中旬、結果通知(交付決定)は6月中旬~6月下旬を予定している。

◆「新たな教師の学び」に対応したオンライン研修コンテンツ開発事業
公募締切:2025年5月30日(金)17:00(厳守)
対象:大学の設置者、大学共同利用機関の設置者、地方公共団体、教育委員会、独立行政法人、そのほか法人格を有する団体
※大学等の設置者以外の単位では申請はできない
選定件数:14件程度
※すべての申請が1件あたり240万円(補助額160万円)の上限でなされた場合
補助率:2/3

《川端珠紀》

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